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2016.10.06

あの1枚の意味

編集部こぼれ話

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昨日、10月5日、いわて国体のソフトテニス競技が終わった。少年女子は、文大杉並高単独の東京都が3年ぶりに優勝を果たした。決勝の相手・修大附鈴峯高と広島翔洋高の混成の広島県もよく競り合った。

文大は、夏のインターハイ初優勝に続き、目標としてきた“高校3冠(春の全日本高校選抜、夏のインターハイ、秋の国体の3つの優勝)”を達成したことになる。

今年の文大の戦いを振り返ると、2月に行われた香川県・高松市での『高松アゼリアカップ高校選抜国際大会』でまず、主力の林田/宮下(こ)ペアを欠くなかで、文大は三重との3番勝負に競り勝った。前年とメンバーがほぼ変わっていないとはいえ、主力1組不在でも、高校選抜の前哨戦ともいえる大会を粘り強く勝利したのは大きかった。

続く3月、全日本高校選抜の直前に行われた全日本私立高校選抜でも、文大は優勝。その後は、選抜、インハイ、国体と、何度も苦しい場面を味わいながら、見事に優勝を手にした。

これだけ優勝していれば、私たち編集者が文大選手の写真を選ぶ機会も多かったのだが、たしか私立高校選抜のときに、私はふとある1枚に目が留まった。ネットのそばに選手が集まり、白帯をつかんでみんなで祈っているような写真。これは何をしているのだろうか、聞こうと思って、聞きそびれていた。

3月の私立高校選抜でのワンシーン

3月の私立高校選抜でのワンシーン

この謎がようやく解けたのは9月。発売中の『熱中!ソフトテニス部37号』の取材で、文大杉並にうかがったときだった。

「あれは、ネットインの神様へのお祈りなんです」

そう答えてくれたのは、文大杉並高のOGでもある武元望美先生。試合前にいつも「ネットインしますように」と祈っているのだという。武元先生が東京女子体育大に在籍時、恩師の武田先生に教えてもらい、母校に指導者として戻ってきたときから続けているのだそうだ。

長く気にしていたことが分かって、とてもすっきりした。そして実際、インターハイでは最後、ネットインが文大の優勝を決めた。

もちろん、祈れば必ずネットインが起きるというわけではないだろう。出来過ぎている。けれど、実際、今年の文大は運も味方し、インハイ優勝を果たし、3冠を手にした。

文大主力の林田選手、宮下こころ選手はまだ2年。新チームは追われる立場になる。文大に限らず、国体の決勝を戦った広島県では修大附鈴峯の笠井選手、森本選手、奥田選手が2年、3位の三重高は福田選手、土井選手、久保選手、中別府選手の2016全日本U-17の4人が2年で、同じくU-17の竹田選手は1年など、力のある1、2年生が残るチームも多い。

これから、選手たちはどんな歩みを描くのだろうか。そして、ソフトテニス・マガジンのカメラマンは、どんな場面を切り取ってくれるだろうか。楽しみに待ちたい。

ちなみに取材した『熱中!ソフトテニス部37号』の内容、文大の林田リコ選手がウォームアップを実演しています。特集“続けられる! トレーニング”の企画の一つで、文大杉並高が実際に毎日取り組んでいるトレーニング(ウォームアップ)を実演。写真たっぷり掲載しているので、ぜひご覧ください!

 

文/フカサクトモコ 写真/川口洋邦

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