TOPICS
プレー&コラム
2017.03.27

ポジティブ、ネガティブは4タイプ あなたはどのタイプ?

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.7 講師◎大儀見浩介

関連キーワード:

一流選手ほどプラス思考

ミスから立ち直れない、負けていると弱気になる、ペアのミスにイライラしてしまう――。そんな悩みを抱えている人が多いように思います。そこで、今回はポジティブシンキングについて考えてみましょう。

ポジティブシンキングとは、プラス思考のことです。その逆は、ネガティブシンキング、つまりマイナス思考ですね。冒頭のお悩みは「やばい」「負ける」「アイツのせい」というネガティブな感情が引き起こす、マイナス思考の産物です。スポーツ心理学の研究では、一流選手ほどプラス思考であることが分かっています。

ここでプラス思考に関して、4つのタイプを紹介しましょう。あなたはどれに当てはまりますか。

①おばけ型

プラス思考、マイナス思考どころか何も考えていないタイプです。指導者にアドバイスされても「早く帰りたい」と上の空。このタイプは基本的に何も考えていませんから、部活中も金魚のふんみたいについていっているだけ。練習のスタートにはいるけど、終わりごろにはフーッと消えていなくなっているから、おばけ型です。

②マイナス型

自分は悪くないという考え方をするタイプです。何か起こると、人のせい、道具のせい、環境のせいにします。指導者に注意されれば「お前が悪いんだ」とペアのせいにしたり、とにかく自分は悪くないという考え方に染まろうとする。このタイプの人は、批判や中傷ばかり口にします。

③てんびん型

てんびんのように、プラス型、マイナス型、両方持っているタイプです。マイナス思考な反面、「お前が悪い……でも、私はこうやってやるから」と自分の考え方も持っています。

④プラス型

すべてをアドバイスとして聞き入れることができるタイプです。何を言われても「なるほど、そんな考え方もあるのか」と、何事も発展的に受け止め、自分の成長につなげることができます。

てんびん型は意外と伸びる

どのタイプが伸びるのかは、一目瞭然ですね。①おばけ型は典型的な指示待ち人間。言われていることを繰り返しているだけのロボットです。②マイナス型は成長しません。同じミスを繰り返し、嫌になってやめてしまいます。なんせ「うまくならないのは周りのせい」ですからね。

③てんびん型は、マイナスが大きくなると「やーめた」と突然やめてしまう。ですが、このタイプ、プラスが大きくなると、ドカーンと伸びるんです。いわゆる大化けするタイプ。結果だけを追求している間は、マイナス思考で「周りが悪い」となりがちですが、プラス思考が大きくなって自分の考えを持つようになると「周囲を生かす」となり、さらに考え方も「自分を成長させる」に変わっていきます。海外で活躍している日本人選手は実はこのタイプが多いです。

④プラス型は、結果よりも自分の成長や進化、グレードアップを考えています。監督やペアの話をすべてアドバイスとして聞き入れ、そこに自分が成長するためのヒントがあると考える。心の耳、心の窓が開いており、成長するための情報を受信するアンテナの感度がいい。トップアスリートに多いタイプです。

福地和男A19T8502

あなたやチームメートは何タイプ? (カメラ◎福地和男)※写真はイメージです

セルフトークから探る、あなたはどのタイプ?

①おばけ型

「疲れた」「眠い」
「みんながやっているから」

部活に参加しているだけ。いつも帰りたそうにしていて、部活の終わりには消えている。

②マイナス型

「やだ」「無理」「できない」
「お前が悪いんだぞ」

ネガティブ発言連発で周囲にマイナスオーラを振りまき、部内の雰囲気を悪くする。

③てんびん型

「マジかよ、オレは○○したい」
「なんでだよ、オレは○○する」

マイナス発言とプラス発言が混在。ワガママチックな発言が目立つが、自分できちんと考えてもいる。このタイプが意外に伸びる。

④プラス型

「ヨッシャ、次それやってみよう」
「うまくなるヒントが見つかったぞ」

先生やチームメートの発言をすべてアドバイスと受け止め、自分の成長につなげようとする。みなさんはこうあってほしい!

【知ってた?】ネガティブなひとり言は日常生活の7割!

セルフトークは「自己会話」「ひとり言」の意味。人間は日常生活の7割は、ネガティブなセルフトークをしていると言われる。それを6割・5割・4割・3割と少しずつ減らしていくのが理想。「疲れた」「お腹が痛い」「肩がこる」「あーあ」などとネガティブな言葉を口にすると、カラダはますます不健康な状態になってしまうし、周囲にマイナス感情が伝染する。
「まだまだ」「だいじょうぶ」「いける」「リラックス」「絶好調」などポジティブな言葉を意識して使うことで、ポジティブ感情を広めていこう。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。


映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』
ベースボール・マガジン社