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プレー&コラム
2017.06.15

勝ったときが一番楽しいし、やりがいは感じる。勝つことはもちろん、勝ち続けることが重要

【WEB連載】船水颯人『JKTへの道』#17 全日本シングルス③

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今年の全日本シングルス4強は、昨年と同じ顔触れだった。兄の雄太をはじめ、決勝を戦った長江光一、昨年王者の増田健人と、全員がナショナルチームでプレーする仲間であり、ライバルでもある。互いに手の内を知る相手との対戦にやりづらさはないのか? 勝ち続ける先に何が見える?

ソフトテニスマガジン・ポータルでは、船水颯人の2018年ジャカルタ(JKT)アジア競技大会に向けた取り組みをインタビュー連載で追っていく。船水颯人『JKTへの道』第17回は全日本シングルス③。

船水颯人/ふねみず・はやと 1997年1月24日生まれ、20歳。青森県出身。身長170㎝、右利き、後衛。黒石烏城クラブ(小1)→黒石中→東北高→早稲田大3年

あああ

昨年の全日本シングルス準決勝で敗れた長江に、今年は決勝でリベンジ。日本代表&ナショ合宿でも何度も対戦し、アドバイスをもらい、互いにレベルアップしてきた

試合後は、内容についても普通に話します

――前回は相手との駆け引きの話をしました。ナショナルチームの合宿でも、チームメートに手の内を知られないように、警戒しているのですか。

いえいえ(笑)、普通に話したりしますよ。むしろ、終わった試合であれば、内容についても話をします。

全日本シングルス決勝で戦った長江(光一)さんには角度をつけたボールを打ちたいと話していて、助言をもらったこともありましたから。そのときは、「打てたら間違いなく有効なショットだけど、でもネットが高いから難しいよな」と言われていたんです。

――全日本シングルスの決勝では、手の内はバレていた?

どうでしょうか(笑)。大会では最後の最後までとっておきのボールは打たなかったので、驚いたと思います。試合が終わってから、長江さんに「いつもと違ったね」と言われてましたから。

――試合が終われば、互いに意見を交換し合う仲というのは、いいですね。

互いに切磋琢磨することで、レベルアップしています。シングルスを引っ張ってきたのは長江さんですから。

僕は試合のあとに、“やられた感覚”を忘れないようにして、練習に生かしています。相手はこんな感じで打っていたなと思えば、すぐマネしてみる。やられた本人が一番分かるんですよ。そうやって、考えながら練習することが大事だと思います。

高校時代の自分に言うなら「もっと挑戦しろ」

――もし過去の自分にアドバイスできるならば、どんな声をかけますか。例えば、高校時代の船水選手へ。

「もっといろいろなことに挑戦しろ」と言いますね(笑)。技術面だけでなく、人から学ぶことも大事だよ、と言いたい。自分のやり方をあまり曲げなかったから。

周りの話にも耳を傾けて練習に取り組めば、もう少し変わったでしょうね。自分から人に意見を聞きに行くことがあまりなかったので……。だから、高校時代は大きな大会であまり勝てなかったんですよ。

――勝てないと楽しくないですか。

やっぱり、試合に勝ったときが一番楽しいですし、やりがいは感じます。その反面、負けから学ぶことも多いですね。僕の中では、勝つことはもちろんですが、勝ち続けることの方が重要だと考えています。ただ、ずっと勝ち続けることは難しいと思っています。

大学では、まだ負けが続いたことはありませんが、きっとスランプは来ます。そうなれば、誰だって精神的に落ち込むもの。そこで、どう立て直すかが重要です。

心の準備はしています。練習は嫌いではないし、いつでも、スランプに陥ったときに脱出できるように、さまざまな面で準備はしています。

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船水颯人が全日本シングルス決勝から自ら選んだもう1枚は、偶然にも、ソフトテニス・マガジン8月号の表紙になったものだった(インタビュー収録は8月号発売前)。高1のインハイ優勝で表紙になってから、何度もカバーを飾った。表紙になるのは「うれしい」という

※次回は7月上旬に公開予定

>>船水颯人『JKTへの道』バックナンバーはこちら

取材・構成◎杉園昌之 タイトル写真◎阿部卓功 写真◎宮原和也(全日本シングルス)

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