TOPICS
プレー&コラム
2017.06.26

試合で最も大切な「自信」をつける方法

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.19  講師◎大儀見浩介

関連キーワード:

メンタルの世界では『準備=自信』

やる気を高めるためには適切な目標設定が大事という話をしました。今回のテーマである自信も目標設定に関わってきます。

夏の大会シーズンがやってきました。では、みなさんに質問です。試合当日、最も重要なことは何でしょうか。

私は以前、ジョン・サルメーラ氏という世界でも5本の指に入るメンタルトレーニングコーチに同じ質問をしたことがあります。彼はひとこと「セルフ・コンフィデンス(自信)」と答えました。

ジョン・サルメーラ
1945年カナダ生まれのメンタルトレーニングコーチ。カナダ代表新体操チームのメンタルコーチを務め、ブラジルの名門サッカーチームなどで指導に当たった。2014年没。

そう、試合当日に最も大切なのは自信です。「自信がないから負けた」「勝てる自信があった」という言い方をしますが、そもそも自信がある、ないとは、どういう状態を指すのでしょうか。

自信の構成要素

自信を構成している要素は、上の図のように3つあります。そして、ほとんどの中高生はAの『結果・勝利・高評価』から自信をつくり出しているのではないでしょうか。

しかし、Aからつくられた自信は、結果が出ていたり、勝っているときや、周囲から高く評価されているときは問題ないのですが、少しでも追い込まれたり、強い相手に当たったりすると、ガクーンと下がってしまいます。つまり、非常に浮き沈みが激しく、崩れやすい自信です。

一方、崩れにくいのは、Bの能力(主に長所)からくる自信と、Cの準備からくる自信です。競技者として心技体の能力を上げるのはもちろん、さらに準備からくる自信を高めてあげると、「本番でいつもの力を発揮できなかった」ということはなくなります。

メンタルトレーニングの世界では、準備のことを(=)自信と呼んでいるぐらいです。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。


映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』
ベースボール・マガジン社