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プレー&コラム
2017.07.17

集中は2、3時間も続かない! 自分で集中のスイッチを入れる4つの方法

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.22  講師◎大儀見浩介

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「集中しろ」って言われましても……

試合や練習中に、先生や指導者から「集中しろ」と言われることがよくあるのではないでしょうか。そこで今回は、集中力について考えます。

人間の集中力は、2時間も3時間も続きません。大事なのは、集中を『高める』技術と『切る』技術を磨くことと『再集中する』技術を身につけることです。

では、集中とは何かを解説していきたいと思います。ここで、両手を前に出して、左手を上から下に回し、右手を下から上に回してみてください。

実はこの動作、かなり難しいのですが、うまくできましたか? ここで重要なのは、できた・できないではなく、手を一生懸命回そうと余計なことを考えずに行動に集中していたかどうかです。

このように集中とは、ひとつのことに意識を向けている状態です。さらに言えば、今やるべきこと、今すべきことに意識を向けている状態です。

スポットライトを思い浮かべてください。集中している状態は、ライトが当たるべくところにポンと当たっているイメージです。一方、集中力が高まっていない状態は、広範囲に光が当たって、なんとなくぼんやりと薄暗いイメージ。もしくは、スポットライトが当たってはいるけれど、範囲が狭かったり、あちこちに光が散らばっているイメージです。つまり、集中力が散漫な状態です。

サービスを打つときに例えてみましょう。自分が今すべきことに集中できていれば、雑音や雑念は気になりません。

音が聞こえた、相手がこっちを見ている、観客がうるさい、風が強い、ミスしたらどうしよう――と、パニックになるのは、見なくていいものを見て、考えなくていいことを考えているから。今すべきこと(サービスの動作)に意識が向いていないのです。

以前、イメージを使った集中を紹介しましたが、自分で自分がミスするイメージをつくり上げてミスしてしまうというケースもよくあります。この場合、集中していないわけではなく、ミスをしている自分の姿をつくり上げることに集中してしまっている状態です。そうではなく、自分の成功イメージをつくることに集中するというのが大切です。

集中はこの4つでスイッチオン

では、集中力を高める、4つの方法を紹介しましょう。

①深呼吸
自分の呼吸(息を吐いて吸う)に意識を持っていきます。

②動作・手順
身体や筋肉の動きに意識を持っていきます。

③目
人間はひとつのものを見ると集中力が高まるようになっています。見るべきものや見る場所を決め、目を使って集中に入るのです。見る順番を考え、あまりキョロキョロしすぎないようにしましょう。

④イメージ
頭の中で、いい動作・いいプレーの成功イメージをつくります。

人間はひとつのことにしか意識を持っていけないようになっています。みなさんが自転車に乗るとき、足でペダルを漕ぎ、目や耳で周りの歩行者や車を確認するなど、いろいろな情報を集めているわけですが、一気にいろいろ見ようとしてキョロキョロしたり、聞こうとするのは、なかなか難しいものです。さらに、乗りながら何かを思い出したり、携帯が鳴ったりすると、そちらに気を取られて、集中力が散漫になってしまいます。

理想的な集中とは、ペダル、歩行者、車、ブレーキ……というように、向くべきところにスムーズに意識を切り替えられている状態です。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。


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