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2017.09.04

【日韓中U-17の声⑤】広岡宙(上宮)「国際大会で圧倒的な力で勝てるようにしていきたい」

インハイ戦士が国際大会で躍動◎8/25~27日韓中ジュニア交流競技会

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シングルスでも世代のトップに君臨する広岡宙。日韓中ではダブルス3戦(上岡/)、シングルス2戦に出場し、4勝1敗

福島インハイの激闘から1か月、8月25日から27日まで茨城県の笠間市総合公園テニスコートで行われた日韓中ジュニア交流競技会(大会結果はコチラ)。日本チームはU-17から男女各6選手が出場した選抜チームで団体戦を戦った。

今後もライバルとなるであろう韓国との対戦で単複に出場した男子U-17キャプテンの広岡宙選手は、シングルスの敗戦を反省しながら「今回対戦した選手も将来は韓国代表などになってくると思うので、僕自身ももっと自分の足りないところを練習で克服して、プレーを磨いていきたい」と力強く語った。

広岡 宙(上宮高3年)
右利き/前衛、兵庫県出身
福島インハイ戦績⇒団体3位・個人準優勝(上岡俊介/)

国内と雰囲気が違う、韓国は応援で圧があった

――韓国戦を振り返って。ダブルスは上岡俊介選手(上宮高)とのペアで勝利。シングルスはファイナルの末に敗れ、黒星を喫しました。

ダブルスはすんなりとG4-0となったときにちょっと気が緩んでしまって1ゲームを取り返されてしまったんですけど、全体的にいいプレーができたかなと思います。

シングルスはG3-1でリードしたときに、相手が気落ちしてくれたかなと少し思ったところがあって、そこに気の緩みがありました。そこから逆に相手のバックカットの精度がよくなって、短いボールと長いボールをうまく使われて前後に動かされてしまいました。

――流れを変えるのはシングルスでは特に難しい?

そうですね。1本ミスをしてしまったら、「ここにはもう打てない」という恐怖心が出てしまう。ダブルスでは助けてくれるパートナーがいるのですが、シングルスは一人でプレーしなくてはいけないので、自分でそういうメンタル的な部分も切り替えていかないといけないので、難しいですね。

――韓国、中国チームの印象は?

韓国はバックハンドがすごくうまい。日本ではフォアに回り込むことが多いんですが、韓国の選手はバックハンドにも自信があるから、回り込むことが少ないですね。バックでも普通に前衛に向かって打ってきたりして、それがやっかいかなと思いました。

中国の選手は硬式テニスの打ち方の選手が多いですね。あとは、いろんなフォーメーションを使ってきていましたが、そこは対応できたかなと思います。

――国際大会は国内の大会とどう違う?

やっぱり雰囲気が違いますね。韓国などは応援とかで圧をかけてきたりします。

U-20を飛び越えて、ナショナルチームを目指す

――この大会で得たものは?

今回対戦した選手も将来は韓国代表などになってくると思うので、僕自身ももっと自分の足りないところを練習で克服して、プレーを磨いていきたい。そして、国際大会では、圧倒的な力で勝てるようにしていきたいです。

――日本のチームメートですごいなと思った選手、見習いたいところなどを教えてください。

全員すごいなと思っています。例えば、林(湧太郎/高田商業高)は、サーブで一本がとれるテニスができているので、すごいなと思います。根本(大地/高田商業高)は、面のボールの当て方がすごくいいので、そのあたりは真似していきたいですね。

――他国の選手とどんな交流をしましたか?

韓国チームとはユニフォーム交換をしました。

――日本代表への特別な思いはありますか?

U-14からアンダーで代表に入って(2012年度~)、そこから6年経つんですけど、そのままU-20に上がるんじゃなくて、U-20を飛び越えて、ナショナルチームに入って上の選手たちの中でレベルアップしていけたらいいなと。そのためにも、もっと頑張っていきたいです。

――そこに向けての課題は何でしょう?

気持ちの面では、どんなときでもどんなことにも対応できる選手になることです。ここ一番というときに、サーブやレシーブなどで攻めていけるような選手になっていきたい。

●男子日本チーム(U-17選抜)
上岡 俊介(上宮高)
広岡  宙(上宮高)
林 湧太郎(高田商業高)
山根 稔平(高田商業高)
北本 達己(高田商業高)
根本 大地(高田商業高)

●女子日本チーム(U-17選抜)
島津 佳那(千代田女学園高)
下江 遥花(和歌山信愛高)
片野 理音(東北高)
小松 芹奈(東北高)
竹田 真樹(三重高)
土井あんず(三重高)

取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明

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