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プレー&コラム
2017.09.18

ペアにイライラしてもムダ! セルフトークでお互いに集中しよう

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.31  講師◎大儀見浩介

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うまくいかなくて、イライラしてばかり。そんなんじゃソフトテニスも日常生活もいいことなし。小さな「イラッ」を受け流すトレーニングをして、イライラとの上手な付き合い方を学ぼう!

ペアはコントロールできません!

ソフトテニスの場合、イライラがペアに向くというパターンも多いのではないでしょうか。

Q.ペアが弱くてイライラする。どうしたらいいですか。

ダブルスは、ペアも含めて一匹の生き物です。ペアが弱いということは、自分も弱いと考えましょう。

そして、ペアはコントロールできませんし、コントロールできないものをコントロールしようとして、イライラしているのではないでしょうか。イライラが起こったときは、その原因がコントロールできるものか、コントロールできないものかをまず判断してみます。

×コントロールできない
人(味方や相手)、過去(一瞬前のミス)、環境(風や雨、道具)

◎コントロールできる
自分の行動、考え方、今

自分ではどうにもできないものをコントロールしようとするのはムダだと考えて、次のプレーのイメージをしたり、次の予測をしてみましょう。そうやって、切り替えへの第一歩を踏み出すのです。

Q.ペアのミスでイライラして、自分もミスする狭い心を何とかしたい。

心は狭くてもいいんです。ちょっとずつ広くなっていけばいい。質問者の場合、「心が狭い」と感じているのは、自分の現状を受け入れられているということでもあります。

ペアのミスは、クッションのように、空に浮かぶ雲のように、フワッと受け止めてしまえばいいんです。一人ひとり心も考え方違いますから、自分と比較したり、相手に当たったりすることは、自分で自分を傷つけることにもつながります。

ペアへのイライラは普段の練習態度が問題かも

イライラしているときの対処方法として、深呼吸やセルフトークを試してみてください。特にセルフトークは、効果を実感しやすいのではないでしょうか。試合中や練習中、自分やペアにミスが起こったときに、「OK、良いチャレンジ!」「次、次」「切り替えよう」と声に出して言います。セルフトークは、自分への切り替えや集中を促す声であり、ペアへの声掛けの役割も果たしてくれるのです。

メンタルトレーニングの世界ではスイッチを入れる言葉を『キューワード』と言いますが、ペアで事前に決めておくのがいいと思います。

Q.試合になるとイライラしてペアに当たってしまう。

もしかしたら、ペアが普段の練習をいい加減にやっていて、イライラが溜まっているのかもしれません。ペアが練習のときから一生懸命やる子だったら、例え試合でミスをしても、「あんなに頑張っているんだから仕方ない」となると思うんですよね。練習でペアのいい加減な姿勢を見ているがために、試合で当たってしまっている面もあるのでしょう。

試合のあと、ペアに「練習から良い準備をしていこう」という声掛けをしたり、結果ではなく、努力を見てあげるようにしてください。ペアの努力が見えるような工夫を2人でしてみたら、ペアに対するイライラも、解決に向かうのではないでしょうか。

【メンタル用語】キューワード

子供に「ヨーイ」と言うと、一斉に走る準備をして(腰を落とし、腕を振り、足を踏み出すなど、3~4つの動作を一気に行う)、「ドン」の合図を待つように、行動・動作に移すための、スイッチを入れるきっかけとなる言葉を指す。キューワードのキュー(cue)は、映画やドラマなどでカチンコを鳴らすときの「1、2、3、キュー」。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。

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