TOPICS
プレー&コラム
2018.05.07

「最近、緊張しないんですけど」という人は目標をもう一段高くしてみよう

ソフトテニスに効くメンタルトレーニング講座Vol.47  講師◎大儀見浩介

関連キーワード:

試合前や試合中の逆境やピンチへの対処法をお届け。逆境やピンチに負けない心は自分でつくることができます。あなたの心を強くするのは、あなた自身です。

緊張していなさそうに見えて…実は

 人は、緊張すると、キョロキョロしたり、心臓がドキドキバクバクしたり、動きも小刻みに速くなり、落ち着きのない様子になるものです。

 ところが、最近、私は緊張するとダラダラしているように見える子がいることに気づきました。普段は落ち着いていて、物怖じせず、本番に強いタイプの子がそうなりやすい。

 どういうことかというと、いろんなことを一度に考えすぎて、パニックになり、本当は緊張しているにもかかわらず、思考が停止して、ダラダラしているように見えるのです。生あくびをしたりして、生理学的に心と身体のバランスが取れていない状態です。

 そんな子に対して、指導者は「緊張感がない」と怒ったりせず、本人とコミュニケーションを取ることをおすすめします。

試合前の緊張対策をまとめると
①リラックスを集める
②シンプルな課題を見つけて実行する
③「実力発揮をすればいい」と思う
この3つを実行しましょう。

緊張しないとケガのリスクも

Q 最近、試合の時、緊張しません。どうしたら緊張できますか?

 緊張しないパターンですね。おそらく質問者の方は、目標を上げる時期に来ています。つまり、目標が簡単すぎてつまらなくなってきているのです。

 子供のころは三輪車、大きくなると自転車、大人になるとバイクと、遊ぶものがレベルアップしていくように、ソフトテニスでの次の目標・課題を模索してみましょう。一つ上のレベルの試合を見に行き、情報を集めるのもいいと思います。

 相手が弱いから緊張しないという場合は、相手のレベルを気にせず、自分の実力を発揮することを考えましょう。

「試合で緊張しません」という選手は、練習での緊張感も薄れている可能性があります。練習でも、さらなる工夫やこだわりを持ち、周りの選手の良さを引き出したり、練習の質を上げていく工夫をしていく方がいいですね。

 モチベーションを再び上げるには、初心や悔しかった日のことを思い出してみるなどです。そして、「緊張しません」で一番怖いのは、実はケガなんです。緊張感がないと、不注意が起きやすいので注意が必要です。

 


著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。

注目の記事



映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』
ベースボール・マガジン社