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「高校3冠を目指す、初めの一歩。簡単な試合は1つもなかった」

高校選抜大会2016、男子優勝・高田商業 当時主将の溝端亮二さん

力を見せたいという思い

プレーボールは3月28日。高校、春の団体戦日本一を決める「センバツ」が間もなく始まります。大会OB、OGにきくセンバツ、第3回は、名門中の名門、高田商業OBの溝端亮二さん。前回2016年大会は常勝を課せられたチームの主将として臨んだ大会でした。

高校選抜大会2016、決勝で上宮を②-0で破って優勝を決めた高田商業。溝端主将(左から2番目)は、戦術的意向から、準決勝以降はベンチから仲間の戦いを見守った

もう1年も前のことになるなんて、時間が経つのは早いですね。

選抜は、高校生にとってシーズン初めの大きなタイトルです。高校3冠を目指す中(選抜、インターハイ、国体)、僕が2年のときは1つもタイトルが取れていなかった。ただ、(2015年の)国体はいいところまでいって、あと一歩のところで落とした悔しさがありました(決勝 1-②香川。2番、3番はいずれもファイナル)。そのぶん、選抜では力を見せたいという思いを強く持っていました。

2016選抜大会優勝メンバー。高田商業は2017選抜前の時点で、選抜10回、インターハイ19回の優勝実績

チーム全体としてはいい雰囲気で大会に入れていました。アゼリアで初めて団体優勝できたのは自信にもなっていました。一方で、やはり勝てば、周囲からは注目も研究もされることになります。選抜に入ってからは、終わってみて振り返っても、簡単な試合は1つもありませんでした。すごくしんどい試合を積み重ねての優勝でした。決勝を勝利で終えたときは、もちろんうれしかったのですが、「あくまでこれはスタートだ。『3つ』取りにいこう!」と互いに言い合っていたのを思い出します。初めの1つが取れて、ちょっとほっとした気持ちもありました。

母校の後輩たちには、ぜひ優勝をつかみ取ってほしいと願っています。僕たちが高校3冠を達成できなかったから、きっとそれも背負って戦ってくれているんだと思うんです。1つ、ひとつでいいと思います。大会に臨む高校生の皆さん、自分の力をすべて出せるように頑張ってくださいね!

溝端さんの出場した全日本高校選抜・2016年の記録は こちら

全日本高校選抜の組み合わせはこちら

全日本高校選抜・出場校名鑑(男子)はこちら

 

写真◎川口洋邦 構成◎ソフトテニス・マガジン編集部
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