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【インハイ】ミニインタビュー、桜の聖母学院・坂本主将「少しでも長く試合をしていたかったので悔しいけど、みんないい試合をしてくれてよかった」

7月22~29日に全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のソフトテニス競技が福島県会津若松市で開催されている。最終日の29日(土)は女子団体戦の1回戦から決勝まで行われる。

朝から雨のこの日、1回戦から登場した福島・桜の聖母学院。福島といえば13回の出場を誇る強豪・田村がいるが、桜の聖母は地元2位でうれしい初出場をつかんだ。

対するは長崎の大村。1番は大村が勝利しあとのなくなった桜の聖母学院だが、キャプテン・坂本と下川のペアがG④-2でタイに戻し、1年ペアの角田/齋藤に3番勝負が託される。G0-3と1年ペアも追い詰められるが、ここで角田/齋藤は粘り強くファイナルまで挽回を見せた。

最後は3-⑦で初戦敗退となったが、初出場で粘りのプレーを見せ、勝利へあと一歩まで迫ったチームの主将に試合後、話を聞いた。

 最後にいい試合ができて良かった

――2番で勝利を収めました。試合に臨んだときの気持ちは?

坂本 あまり緊張はなくて、最後なので思いきり楽しくできたらいいなと。強気でボールに向かっていけました。

――大村高校との対戦を振り返って。

坂本 あまり私のところにはボールがこなかったので、自分から仕掛けて積極的に行くようにしました。

――続く3番のペアは、惜しい試合となりましたね。

坂本 1年生の2人は頑張ってあきらめずG0-3からまくって最後までやってくれました。

――あと一歩でした。

坂本 少しでも長く試合をしていたかったので悔しいですけど、多分1年生のほうがもっと悔しい思いを感じていると思います。みんないい試合をしてくれてよかったです。

――桜の聖母はどんなチームでしたか?

坂本 応援されるチームを目指しています。地元開催でいろいろな方に見ていただいたので。

――3年生として、3年間を振り返っていかがですか?

坂本 大変なときもありましたし、自分のやり方が正しかったかどうかは分からないんですが、最後にいい試合ができて良かったです。

――大変なときとは、キャプテンとして?

坂本 はい。試合がない時期に、どうまとめればいいのかなとか、同じ目標を持つにはどうしたらいいのかなとか考えて。

――これまで中学生時代などにキャプテンの経験は?

坂本 全然していません。

――今後のソフトテニスの目標は?

坂本 国体の練習が2日から始まるので、今回の経験をそこにつなげて、国体は国体でまた頑張りたいです。

ペア・下川(2年・後衛)コメント
楽しんでやろうと思って、あまり緊張はしませんでした。(坂本主将は)上がってきたら決めてくれるのが頼もしくて、あとはこっちがすごく落ち込んでいても、いつもすごく笑顔で接してくれていたのがありがたかったです。自分たちのチームは1、2年主体のチーム。3番が1年なのに頑張ってくれました。また来年も絶対来るっていう気持ちがあるので、リベンジしたいと思います。

 選手は持ち味を発揮できたので、ほめてあげたいです

地元の声援を背に奮闘した桜の聖母学院。左が板倉金二監督

板倉金二監督は、選手の頑張りをたたえた。

――今回、初出場をつかみました。

板倉 田村高校が強敵だったので、何とかチャンスをつかもうとやってきましたが、今年は地元開催で2位でしたがいいチャンスをいただきました。これをきっかけに来年は福島県で優勝したいです。

――キャプテンペアが勝利し3番に臨みをつなぎました。

板倉 今大会で一番いい試合をしてくれました。坂本キャプテンは、個人戦も含めてよくチームをまとめてくれました。うちは、ラリーを中心に1本でも多く粘り強く展開をしっかりして、前衛が決める戦い方。今日も粘り強さが十分発揮できたと思います。

――3番勝負、あと一歩でしたね。

板倉 3番の角田/齋藤はいつもG0-2など追い込まれてから逆転してきたペアで、今日もその形になったのですが、相手はインターハイ団体戦をこれまでも経験しているチームなので、なかなか最後の1本をくれはしなかったですね。選手は持ち味を発揮できたので、ほめてあげたいです。いい勉強をさせていただきました。

1、2年生が多く、3年生は2人だけ。キャプテンの坂本は経験者だが、もう一人は高校からソフトテニスを始めたという。その3年生も応援で後輩をまとめたそうだ。「ウチは楽しくやろうというチームですから」と板倉監督。キャプテンには「苦労をかけてきたけど、今日は報われたんじゃないかな」(板倉監督)

3番勝負に出た1年ペアの角田/齋藤はG0-3からファイナルへの追い上げを見せた

3番勝負でG0-3からファイナルまで粘りを見せた角田/齋藤は試合後「すごく緊張した」。「先輩たちがつないでくれたのに、勝てなくて悔しい。まくったのは良かったけど、やっぱり勝てなかったので」(角田)。来年こそはもっと上へ行けるように……。今回経験した気持ちを糧に、再び全国への挑戦が始まる。

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取材◎深作友子 写真◎川口洋邦
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