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ついダラダラ練習しちゃう人向けの集中テク、自分で自分のプレーを解説してみる

練習が惰性になるのは力がついたからかも

試合中に続いて、練習時の集中を考えます。練習は毎日行うものですから、どうしても惰性になってしまいがちです。どこで集中し、どこでリラックスすべきかを決めておきましょう。集中&リラックス、集中&リラックスの流れを意識します。

練習が惰性になってしまう原因として、2つが考えられます。一つは、何のために練習をしているかという目的が薄れてしまっていることです。その場合、「試合でプレッシャーがかかる状況でも平常心でプレーするためにこの練習を行っているんだ」という風に、練習の目的を認識するように心がけましょう。

もう一つの原因として、集中する力がある程度ついてきたことも考えられます。筋トレを続けるうちに、今まで重いと感じていたバーベルが軽々と持ち上げられるようになるのと同じ感覚で、今までのルーティンが長く感じるのかもしれません。

その場合、ルーティンをもっと短くして、『パチンと指を鳴らすだけ』『ガットの1点を2秒くらい見つめるだけ』で集中に入れるように、意識してみましょう。

練習は集中力を高める練習でもある

「今日は何となく練習をこなしちゃってるな」というときには、自分のプレーを自分で実況・解説する方法も試してみてください。例えば、サービス練習のときに「県大会○回戦、相手は○×の誰々」とシチュエーションを決めて、「こういうサービスをここに決め、最終的にこういう展開でポイントゲット」とプレーもイメージします。イメージトレーニングですね。

イメトレは集中力を高めるテクニックの一つです。『ある動作から成功イメージをつくる→その行動手順を行うことで集中力が高まる→いい準備ができて、いいイメージがわいてくる』、これがパフォーマンスルーティンです。

そして、練習は、集中力を高める練習でもあるわけです。集中力はトレーニングで鍛えられます。普段から、高め方、切り方を意識して練習に取り組みましょう。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。
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