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【アジアカップひろしま国際大会】男子はNTT西日本が3連覇! 女子はヨネックスが2年振り3度目のV

決勝3番勝負を制して歓喜に沸くNTT西日本

 3月10日(土)、11日(日)に『第22回アジアカップひろしま国際ソフトテニス大会』が広島県広島市・広島翔洋テニスコート、リョーコーテニスクラブで行われた。中学生から実業団チームまでが参加できるオープンの団体戦で、韓国や中華台北、タイやインドネシアなど海外も含め、男子は144チーム、女子は51チームが出場。

 初日に16強が出そろい、最終日の11日は8強決めから行われ、男子はNTT西日本が3連覇、女子はヨネックスが2年ぶり3度目の優勝を果たした。

王者譲らず! NTT西日本が意地の3連覇

 男子は昨年まで連覇中のNTT西日本と、全日本男子U-20で構成されたワンダー20(草野湧凱がケガで欠場のため、中平慎吾が出場)が決勝に勝ち上がった。

 決勝は2面展開で行われ、NTT西日本の丸中大明/長江光一とワンダー20の中平慎吾/米澤要が1本ずつ取り、3番勝負へ。

 勢いに乗るワンダー20は高倉和毅/高村悌紳がシュートとロビングを使い分けた強気な配球でダブルフォワードの村上雄人/水澤悠太を崩し、G3-1の2-2まで追い詰めたが、王者NTT西日本は決して守りに入らず、しぶとく仕掛け続けてファイナルへ。最後は⑦-1と圧倒して、3連覇を遂げた。

「ホームゲームにも関わらず、どこか緊張していた」とチームの戦いぶりを振り返ったのは、NTT西日本新キャプテンの船水雄太。今大会で引退する原/岩﨑に、良いかたちで終わってほしいという思いで力みもあり、一本一本に集中しきれていなかったと感じたいう。

 その船水は準決勝で林大喜とのペアで登場し、真骨頂とも言える元気の良さを前面に出して会場を味方につけると、勢いに乗ったチームは決勝でベンチと一体となり、3連覇を勝ち取った。

3連覇のNTT西日本。ホームゲームに駆けつけた応援団と笑顔でピース!

 

女子はヨネックスが大逆転で2年ぶり3度目の女王

 女子決勝は、日本リーグ連覇中のヨネックスと、近年選手層の厚みが増し着実に力をつけている関西大のAチームの顔合わせとなり、男子同様2面展開で行われた。

 思いきりよく攻撃的なテニスを得意とする関西大は、西岡真里華/古田麻友がG3-1、田中純/中別府瑞希がG3-0と、一気にヨネックスを追い詰める。

 しかし、ヨネックスはこの窮地から気持ちを切り替え、武器とする”2人で1本”でじわじわと追い上げファイナルへ。結果的に2本できっちり振りきり、2年ぶり3度目の女王に輝いた。

 ヨネックス新キャプテンの黑木瑠璃華は勝因に気持ちを挙げ、「追い詰められてから気持ちを切り替え、全員で一つになれた」と新チーム最初のタイトルに笑顔。「インドアシーズンに練習してきたことは出せた」と手応えを感じさせた一方で、「これからの課題はスピード感」と、新たな課題の収穫もうかがわせた。

 

2年振り3度目Vのヨネックス

 

男子結果

優勝:NTT西日本
2位:ワンダー20
3位:早稲田大学A、中華台北B

女子結果

優勝:ヨネックス
2位:関西大学A
3位:どんぐり北広島、NH農協銀行(韓国)

写真◎江見洋子 取材・文◎井口さくら 協力◎広島県連盟、広島市連盟
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