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【選抜】混戦必至の男子、北の羽黒か東北か、西の高田商業か上宮か、それとも…

左から羽黒の齋藤龍二、東北の北野亮介、上宮の田中駿平、高田商業の林湧太郎

 いよいよ明日、『第43回全日本高校選抜ソフトテニス大会』が愛知県名古屋市・日本ガイシスポーツプラザで開幕する。2018年3月28日(水) ~ 30日(金)の3日間、男子36校の頂点に立つのは? 男子のプレビューをお届け。

東北の2大勢力、羽黒と東北の布陣は盤石

 男子は、昨夏インターハイを制した羽黒が第1シードに。また、選抜の1週間前に行われた全日本私学選抜で、その羽黒を決勝で破った東北が第2シードとなっており、順調に勝ち上がれば決勝での再戦となるが、今年は例年以上に混戦が予想される。

 羽黒は、昨夏を経験したエースの根本拓哉/齋藤龍二、旭笑/齋藤大樹ら充実の戦力で2月のアゼリアカップを制しているが、一方、選抜予選も兼ねた東北インドアで羽黒に敗れ、そのアゼリアに出場していなかったのが、東北だ。

 東北もまた、昨夏からの2本柱・水木瑠/福田成海、北野亮介/鈴木竜弥が残るが、昨年末から鈴木が腰痛で実戦を離れていたことが、東北インドアなどここまでのチームの勝敗に影響していた。しかし、その鈴木が私学選抜では万全なプレーを見せ、2本柱が復活。さらに、ダブルフォワードの2年生ペア・小倉輝/檜山遥斗もインドアでの存在感を発揮しており、選抜に向けて盤石な布陣を完成させた。

 しかし、羽黒も1年生ペアの澤田吉広/荒木駿が私学選抜では個人戦で準優勝を果たすなど、ここへ来て急成長を見せている。いずれも3枚をそろえてきた羽黒と東北。この2校を中心とした展開となりそうだ。

 羽黒と同じヤマには、九州1位の大牟田、U-17の真玉大輔が引っ張る松江工業が入り、東北と同じヤマには、中国1位でアゼリア3位の岡山理大附、四国1位で私学選抜3位の尽誠学園が入った。

西のビッグ2、私学3位の上宮、3連覇をねらう高田商業

 羽黒、東北を脅かすのは、西の強豪2チームか。

 私学選抜で3位に入った上宮がドロー左下に、また選抜の男子では史上初となる3連覇をねらう高田商業がドロー右上に入り、それぞれ頂点を目指す。

 上宮は中西夏輝/田中駿平を中心に私学選抜では東北に3番勝負のファイナルまで渡り合い、手応えを得て選抜へ向かうが、その上宮にとって、最初の山場は、互いに勝ち上がれば3回戦で当たる南陽工業戦か。南陽工業は、2月のアゼリアでは、上宮を破って3位へと躍進している。

 そのほか、このヤマには、インハイ3位で関東予選1位の木更津総合、地元インハイを控える三重と強豪がひしめく。

 一方、高田商業のヤマには、東海1位の中京、昨年の選抜3位の北海道科学大が入っている。
インターハイ個人戦を制している前衛・林湧太郎が新チームのキャプテンを務める高田商業は2月のアゼリアでは準優勝。決勝の羽黒戦で得た課題を1か月半でどう修正して選抜に臨むか注目したい。

 

28日(水)対戦カード

●1回戦
精道三川台×網干
昭和学院×岩手
つるぎ×高崎商業
金津×瀬田工業

●2回戦
木更津総合×田村
中京×熊本工業
鹿児島商業×三重
駒澤大×北海道科学大
市尼崎×那覇西
尽誠学園×前橋商業
大牟田×長岡商業
新田×松江工業
とわの森三愛×南陽工業
都城商業×高岡商業
岡山理大附×富士宮北

 


文◎田辺由紀子 写真◎菅原淳、山田次郎

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