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船水颯人はシングルスの敗戦を引きずらない。チーム一丸で国別対抗金メダルを

敗戦を次に生かせるのが代表メンバー。日本のエースとして団体で勝つことに集中する

 アジア大会のソフトテニス競技は8月30日、パレンバンのJSCテニスコーで大会3日目のミックスダブルスを終え、残すは31日、9月1日の団体戦のみになった。男女ともに最大の目標である国別対抗に向けて、収穫と課題が明らかに。残り2日間の戦いに生かしたい。

 男子シングルスでキム・ジウン(韓国)と予選同組となった船水颯人は、トーナメント進出をかけた一戦でカバーリング力と粘りを武器にするジウンの前にG0-④で敗れるという厳しい結果に。そして、ジウンは準決勝で、同国のキム・ドンフンも破り、世界選手権に続き、アジア競技大会でもシングルスで頂点に立った。

「(船水への)対策は練ってきた」とジウンが話すように、船水も「韓国のドンフンやジウンと対戦することはわかっていたこと」と振り返る。「シングルスは完敗でした。でも、すでに気持ちは切り替えています。明日の国別対抗初戦、インドネシア戦も厳しい戦いになると思いますが、チーム一丸となって何としても勝ちにいきます」と次なる戦いへと闘志を燃やす。内に秘めた強靭な意志を持つ船水、国別での躍動を期待したい。

 一方、女子はシングルスで尾上胡桃がキム・ヨンヘ(韓国)を破ると、高橋乃綾も韓国エースのキム・ジヨンに競り勝つなど最大のライバルにプレッシャーをかけられたのは大きな収穫に。国別対抗でも弱気にならずに向かっていければ、日本のほうが多彩なメンバー編成だけに勝機は広がる。実際に戦う前は、韓国が年間200日合宿しているなど様々な情報に惑わせられることもあるが、本番で戦ってみて感じたことは明日からの戦いに一番の材料になりそう。

 31日は午前9時(現地時間/日本時間は11時)から、同じグループ内での総当り方式で予選を戦う。日本は男女ともにインドネシア戦から始まる予定。各グループ分けは下記の通り。

男子

グループA

韓国、パキスタン、フィリピン、ラオス

グループB

中華台北、タイ、ベトナム、モンゴル

グループC

日本、インドネシア、カンボジア、インド

女子

グループA

韓国、タイ、インド、モンゴル

グループB

中華台北、中国、フィリピン

グループC

日本、インドネシア、パキスタン

取材◎八木陽子、福田達 写真◎小山真司

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