ソフトテニスマガジン・ポータル

【全中】男子団体は芝東(埼玉)がV、2冠達成! 女子団体は昇陽(大阪)7年ぶり制覇

村本とのペアでよくチームを引っ張った小西(昇陽)

 京都府の山城総合運動公園テニスコートで開催されている第50回全国中学校大会は22日に男女の団体戦が行われ、令和元年度の中学チャンピオンが決定した。

 男子は前日の個人戦で同士討ち決勝を行うなど充実の戦力を誇る芝東(埼玉)が、前評判通りの強さを発揮して頂点に立った。個人戦王者の野口快/黒坂卓矢ペアを分けて団体戦に臨んだ芝東は、準決勝で音戸(広島)に②-0で勝利すると、上宮学園(大阪)との決勝でも優勢に試合を展開。2面進行で野口快/原田滉太がG④−0と先勝した後、木村晋太朗/黒坂は惜しくもファイナルで敗れたものの、個人戦準Vの相澤波月/赤津優希が3番をG④−0で締めて栄冠を手にした。

 1、2位を独占した個人戦に続いて団体でもタイトルを獲得し、文字通り今大会の主役となった芝東。様々なプレッシャーがかかる中で見事に2冠を達成したキャプテンの野口は、「これまで練習してきてよかった。やっと日本一、という気持ちです」と安堵の表情で心境を語った。

決勝は3番で圧巻のテニスを披露、優勝に貢献した相澤(左)/赤津(芝東)

男子優勝の芝東

男子準優勝の上宮学園

 また女子では、4連覇のかかる山陽女子(岡山)が準々決勝で地元の京都光華(京都)に敗れる波乱もある中、一日を通してチームとしての総合力の高さを感じさせた昇陽(大阪)が7年ぶりの優勝を果たした。ヤマ場と見られていた昭和学院(千葉)との準々決勝に3番勝負で競り勝つと、続く浜北北部(静岡)との準決勝も3番で登場した斉藤愛/向畑奈々未がG④-0で快勝。近畿勢同士の激突となった京都光華との決勝では、斉藤/向畑が先勝した後、3番勝負までもつれたが、最後は大将の小西那冬/村本菜那子がG④-0で押しきって歓喜の瞬間を迎えた。

 個人戦の出場は逃したものの、団体戦では随所に存在感を発揮してチームを牽引した村本主将は、「この8人で優勝できてうれしい。誰かが負けても次の人が勝ってくれて、助け合っていくことができました」と笑顔で優勝の感想を語った。

女子優勝の昇陽

女子準優勝の京都光華

取材・文◎直江光信 写真◎宮原和也

ソフトテニスマガジン・ポータルTOPへ
モバイルバージョンを終了