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【高校選抜2022・最終日】男子は尽誠学園、女子は東北が頂点に。全日本高校選抜大会最終日、春の高校王者決まる。

準決勝、決勝と3番で大仕事をやってのけた尽誠学園の岩田(奥)/上田

 春の高校日本一を決定する第47回全日本高校選抜大会は30日に大会最終日が行われ、男子は尽誠学園(香川)、女子は東北(宮城)が頂点に立った。

 この日は準々決勝からのスタートとなる中、男子では第1シードの尽誠学園(香川)と近畿1位の高田商(奈良)が頭ひとつ抜けた強さで勝ち上がった。

 尽誠学園が上宮(大阪)、羽黒(山形)、髙田商は岡山理大附(岡山)、東北(宮城)をそれぞれ準々決勝、準決勝で倒して迎えた決勝は、まず1番で高田商の野口快/菊山太陽が中川雄太/宮田智友にG④∸1で先勝。しかし2番では関根颯斗/黒坂卓矢がG④∸1で坂本晃基/金澤慧に勝利し、尽誠学園も1勝を返す。

 両陣営とも「三番勝負になると思っていた」と振り返る3番で対峙したのは、尽誠学園の岩田皓平/上田泰大と高田商の橋場柊一郎/長根新太。試合は互いに気迫を前面に押し出した打ち合いとなり、一進一退の展開でファイナルへ。最後はプレーの精度で上回った岩田/上田が⑦∸1で攻め切り、歓喜の瞬間を迎えた。

優勝を決めた村上(中央左)/及川を迎える東北のメンバー

 一方女子は、前回大会で初優勝を飾った東北(宮城)がセンバツ連覇を達成した。準々決勝で広島翔洋(広島)との三番勝負を制した東北は、準決勝で京都光華(京都)に1番を先取され、2番も天間美嘉/横山心花が柴田花/奥山充結にファイナルへ持ち込まれるなど苦しんだ。

 しかし天間/横山がここを踏ん張って白星をつかむと、3番では昨年の優勝を経験している及川咲空/村上茉悠が底力を発揮。G④-1で勝利を決め、連覇に王手をかける。

 決勝の相手は、昭和学院(千葉)、宮崎商(宮崎)、昇陽(大阪)と実績ある強豪を連破し勢いに乗る和歌山信愛(和歌山)。試合は1番で和歌山信愛の岩元望美/岩元愛美がG④-0で中島はな/古山愛梨奈を退け先に白星を挙げたが、2番では天間/横山が貫禄を見せ、江口咲礼紗/筒井萌水にG④-0と快勝、イーブンに戻す。

 及川/村上と小林望愛/福嶋愛里紗が対戦した3番は、ファイナルにもつれ込む熱戦に。緊迫した空気がコートを包む中、勝負どころで集中力を発揮した及川/村上が小林/福嶋を振りきり、見事に連覇を決めた。

男子優勝の尽誠学園(香川)

男子2位の高田商業(奈良)

女子優勝の東北(宮城)

女子2位の和歌山信愛(和歌山)

取材・文◎直江光信 写真◎川口洋邦
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