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【全日本レディース】兵庫県が11年ぶり3回目の優勝! 攻め抜いた宮下/松川が勝利を呼び込む!

最終日は雨もあり、厳しい環境だったが、結束した兵庫がV

 全日本レディース決勝大会が8月22日(火)から24日(木)まで行われ、各都道府県で年齢別の予選を勝ち抜いた代表5ペアで構成される46チームが、愛知県・一宮市テニス場、いちい信金スポーツセンターの2会場で熱い戦いを繰り広げた。

 22日の開会式の後、23日の予選リーグでは、A~Lの12ブロックに分かれた各チームが総当たりで対戦し、各ブロックの1位が24日の決勝トーナメントに進出。24日は断続的に雨が降るあいにくの気象コンディションだったが、1回戦、準々決勝を経て、準決勝で初の4強入りを果たした新潟県を③-0で下した愛知県Aと、北海道に③-1で競り勝った兵庫県が決勝にコマを進めた。

 3面展開で始まった決勝戦は、手に汗握る大接戦となった。兵庫はすみれ(18歳以上、日本学連登録者を除く)の山野美沙季/和田友美が1で先勝したが、愛知Aもゆり(満45歳以上)の伊藤朋子/伊藤美香がすぐさま取り返す。きく(満55歳以上)は平山友美/岡野妙子が快勝し、兵庫が一歩リードするも、愛知Aはゆりの櫻井佳子/松嶋晴美がストレートで勝ち、再びタイに戻した。

 5番勝負はファイナルにもつれ込む大熱戦に。兵庫はばら(満35歳以上)の宮下麻衣/松川のぞみが重圧のかかる大一番でも、終始攻撃的な姿勢を持ち続けた。最後は相手のミスで決着がつき、兵庫県が11年ぶり3回目の栄冠を手にした。

 殊勲者の一人、宮下は「最後はどちらに転ぶかわからない接戦でしたが、先輩のみなさんが頑張っていたので、何とかしたいなと。松川さんとは今回初めてペアを組み、『とにかく楽しもう』と言っていて、それができたのが良かったです」と満面の笑み。選手兼任でプレーし、今大会6戦全勝だった平山監督は「1つずつ頑張って、最後まで行こうと話して大会に臨みました。でも、まさか本当にここまで来られるとは思っていなかったので本当に嬉しいです」と充実の表情でチームメイトと喜びを分かち合った。

取材・文◎小野哲史 写真◎石井愛子
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