ソフトテニスマガジン・ポータル

【STリーグ】男子はNTT西日本が全勝優勝! 日本リーグから13連覇に。女子は東芝姫路がチーム力で16回目のV

大切な試合で白星を運んだ東芝姫路の椎名萌花/岡野若奈

 男女8チームによる3日間の総当たり戦、第1回STリーグは、12月3日(日)に最終日を迎え、男子はNTT西日本が13連覇27回目優勝を果たし、女子は東芝姫路が2013年以来、16回目の優勝を遂げた。

 男子は最終戦で全勝のNTT西日本が、5勝1敗で「ここで勝てば優勝」というワタキューセイモアを迎えた。

 ここまで9通りもの組み合わせでさまざまなペアをコートに送り出してきたNTT西日本だが、この緊迫した局面では、長江光一/上松俊貴、広岡宙、内本隆文/内田理久という日本代表、および広岡と日本チャンピオンの座を奪回したばかりの長江光一を送り込んだ。

 一方、対するワタキューセイモアが悲願の初Vを託したのは、川崎浩希/星野雄慈、阪本峻、北野亮/山本貴大と平均年齢24.4歳の若い選手たちだ。だが、王者は勢いのあるフレッシュな面々の希望を即打ち砕く。すべての試合を「2」以下に抑える強さで頂点へ。最多&連覇記録を伸ばした堀晃大監督は、「苦しい場面もあったけど、選手たちが練習してきたこと以上のことを出してくれた」と目を細めていた。

 また、2年連続2位のワタキューセイモアの星野主将は「いいラリーもあったが、NTT西日本は勝負所で点を取りきる力が違った」と悔しい思いを口にしたあと、「次はもっと優勝できるチームにしたい」と決意を語った。

第1回STリーグ覇者として名を刻んだNTT西日本

長江と上松が1番という豪華布陣

学生時代から組む内本/内田は来季もペアならば、大きなタイトルを手にしてもおかしくない

⦿女子は東芝姫路がV。志牟田にとって有終の美に

 女子は最終日までに東芝姫路が全勝を守り、4勝1敗の前年王者・ナガセケンコーが追う展開になり、両者は優勝を巡って第1試合で激突した。

 岡部勝式監督にとってうれしい“計算違い”だったのは、1番の椎名萌花/岡野若奈の白星だ。ナガセケンコーのエース、笠井佑樹/久保晴華と対決する難しい顔合わせだったが、ルーキー椎名の緩急をつけたショットが相手の陣形を確実に崩し、G④―1で勝利した。

 だが、続くシングルスでは、大黒柱・志牟田智美が、ナガセケンコーの主将・早川日向にファイナルゲームで敗れる“計算違い”も。それでも、第2戦以降、三番勝負を担ってきた中野舞/根岸楓英奈がここでも勝負強さを発揮。上野小町/木原恵菜をG④―3で下し、最終戦を待たずして、優勝杯をもぎとった。

 2週間前の全日本選手権で志牟田/根岸が優勝しており、「今年は勢いに乗れた」と喜んだのは岡部監督。今季での引退を決めている志牟田は「本当に幸せです」と、瞳を涙で潤ませていた。

日本リーグとしては2013年以来の頂点となる東芝姫路

東芝姫路の顔として、献身的なテニスを披露し続けた志牟田

■男子結果
優勝:NTT西日本ブルーグランツ(7勝)
2位:ワタキューセイモア(5勝)
3位:福井県庁(5勝)
4位:ヨネックス(3勝)
5位:東邦ガス(3勝)
6位:東京ガス(3勝)
7位:UBE(1勝)
8位:太平洋工業(1勝)
*UBE、太平洋工業が12月23~27日のプレーオフ(入替戦)にまわる

■女子結果
優勝:東芝姫路(7勝)
2位:ナガセケンコー(5勝)
3位:SHIROYAMA HOTEL Kagoshima(4勝)
4位:ヨネックス(4勝)
5位:ワタキューセイモア(3勝)
6位:アドマテックス・スフィアーズ(3勝)
7位:ダンロップ(2勝)
8位:アキム(1勝)
*ダンロップ、アキムが12月23~27日のプレーオフ(入替戦)にまわる

取材・文◎鈴木快美 写真◎菅原淳
ソフトテニスマガジン・ポータルTOPへ
モバイルバージョンを終了