
【インハイ奈良予選】高田商業が2年連続アベックV!
【インハイ予選2025】奈良◎6月7、8日(団体)/県立橿原公苑明日香庭球場

奈良県のインターハイ団体予選が6月7~8日、県立橿原公苑明日香庭球場で行われた。最終日は準決勝から行われ、2年連続で高田商業がアベック優勝を果たした。今夏、山口県で開催されるインターハイへの団体での出場権を獲得した。
■男子
高田商業が36大会連続V!
選抜2位の雪辱を期して、連覇のかかるインハイへ

高田商業の植田/荻谷。荻谷は昨夏のインハイでは、1年ながら団体メンバーとして活躍
男子は2024年インハイ団体王者であり、今春の選抜準Vの高田商業が準決勝では元気のいい奈良商工を倒し、決勝では力強いプレーで応戦する畝傍を振り切り、今年も無失点で36大会連続56回目の優勝を手にした。
昨夏のインハイでは連覇を続けていた尽誠学園を破って5大会ぶりに頂点に立った高田商業。インハイの前哨戦で植田璃音がシングルスで、植田/結城琉衣がダブルスを制し、それをきっかけにチームが加速していった。
「昨年、インハイ団体で優勝できましたが、新チームになってから選抜2位など県大会以外はタイトルをとっていないのです。だから、僕自身は夏の近畿大会が勝負で、そこでしっかりと力を発揮できればインハイにつながるのではないかと考えています」(植田キャプテン)
昨秋の世界ジュニア選手権で悔しい思いもあり、それ以降、自身の打ち方などを改良しているという植田。まだまだ試行錯誤が続き、悩むこともあるようだが、まずは自身が6月後半のハイジャパで結果を出すことでチームを牽引していきたいと考えている。
越智敏晃監督は開口一番、「今のままでは(インハイ団体)連覇はむずかしい。インハイまでのおよそ1カ月という限られた時間の中で、当たり前のレベルを上げていかないと」と分析。昨年、日本一を経験したメンバーを中心に、さらなるブラッシュアップをかけていく。インハイ団体出場権を獲得したと同時に夏の大一番に向け、高田商業の濃密な1カ月が始まった――。
■女子
高田商業、好敵手・奈良育英との決勝を制す。
昨夏の雪辱を胸に、さらなる飛躍を誓う

高田商業の朝日/福井は攻撃力のあるダブル後衛。インハイでは、さらに攻めのテニスを披露したい
昨年インハイ出場メンバー5人を擁す高田商業。好敵手・奈良育英との決勝を制して、2年連続でのインハイ団体出場を決めた。
奈良の女子決勝は、今年も高田商業と奈良育英の一騎打ちとなった。毎年のように頂上決戦を戦う、このカードはいつでもスコア以上に、激しいラリーの応酬となり、互いに食らいつき、熱戦を展開。互いに、ライバルの存在がさらなる飛躍へのきっかけとなっているよう。
今年も第1試合では、奈良育英の井手遥菜/河村蛍音が1ゲーム先行する展開でG3―3となったものの、ファイナルゲームで高田商業のダブル後衛・朝日琴音/福井理央が⑦―3の逆転勝ちで先勝。続く第2試合は逆に、高田商業の中條世蓮/中田百香がG3-0でリードしたものの、気持ちを切らさなかった奈良育英の泉愛惟/小宮愛夏美はここからしぶとくラリーを続け、2ゲーム挽回。今年もこの対決は、互いの意地と意地がぶつかり合う好勝負となった。最後は、高田商業が奈良育英の流れを断ちきるがごとく、中田が動いて相手のコースを止めるなどし、G④―0で振りきった。
「昨年のインハイでは、1回戦で(優勝した)東北と対戦し、敗れました。今年はもっと上を目指します!」と朝日キャプテン。昨年のインハイメンバーが5人残る高田商業。チームとしても、インハイでもっと戦いたかったという悔しさが残っている。
そのためにも、インハイまでの1カ月では、「さらなる攻撃力」(朝日キャプテン)を身に付け、インハイの舞台で躍動を目指す!
RESULTS
●男子団体
優勝 高田商業
準優勝 畝傍
第3位 奈良商工
第4位 生駒

男子団体準優勝 畝傍

男子団体3位 奈良商工

男子団体4位 生駒
●女子団体
優勝 高田商業
準優勝 奈良育英
第3位 高田
第4位 五條

女子団体準優勝 奈良育英

女子団体3位 高田

女子団体4位 五條