6月20日、札幌市円山公園で開幕したゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2025。男子は植田璃音(高田商業)が決勝戦で2年生の松尾航希(嬉野)をG④-0で下して2連覇を達成した。シングルスが導入された2013年から、船水颯人、上松俊貴に次ぐ史上3人目の連覇だった。一方女子は、塚本七海(広島翔洋)が中谷ももこ(須磨学園)をG④-1で破って初優勝を成し遂げた。
「この大会に賭ける気持ちは誰よりも強かったのが最後に出たと思います」と植田。準決勝は福田喜大(上宮)に先制を許したが、勝たないといけないという気持ちは封印して、自分のテニスを貫いた。決勝戦は松尾に一度もペースを与えることなく、頂点に立った。
敗れた松尾だか、準決勝で南龍之介(三重)に我慢のテニスで逆転勝ちした試合はお見事だっただけに、来季に期待がかかる。「ファーストサービスの威力を上げて、ショートボールを使えるようにして、来年挑みたいです」と話した。
女子優勝の塚本七海(広島翔洋)
女子決勝は、第3ゲームに中谷のレシーブミスなどがあり、塚本が奪い2-1とする。塚本は「走らされた時に打ち返せるようになった」と言うように、乱れることが少なく、粘り強く戦った。一方、中谷は「ラケットを振れていなくて、フィニッシュでちょっとしたミスも出ましたが、そこができていれば変わっていたと思います」と振り返った。
「これまでのシングルスでは準優勝が多かったので、最後のハイジャパで優勝できてうれしいです」と塚本は喜んだ。
RESULTS
男子
▼決勝
植田璃音(高田商業)④-0松尾航希(嬉野)
▼準決勝
植田璃音(高田商業)④-1福田喜大(上宮)
松尾航希(嬉野)④-3南龍之介(三重)
内面的にもコントロールしながら自身のパフォーマンスに集中した植田
我慢が勝利に結びついた松尾航希(嬉野)
3位の福田喜大(上宮)
3位の南龍之介(三重)
女子
▼決勝
塚本七海(広島翔洋)④-1中谷ももこ(須磨学園)
▼準決勝
塚本七海(広島翔洋)④-0宮下日香莉(能登)
中谷ももこ(須磨学園)④-2佐藤愛(和歌山信愛)
毎年着実に課題を修正している塚本
全日本シングルスでも3位に入っていた中谷ももこ
3位の佐藤愛(和歌山信愛)
3位の宮下日香莉(能登)