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【ハイジャパ】夏のラストマッチで5位へ。同期最強と対戦して、一区切りの柴田海音/百武駿(享栄)

噛み合えばスピードのある試合を展開する

 ハイジャパで史上初、2年連続2冠を達成した植田璃音(高田商業)。
「ハイジャパはインターハイの前哨戦だと言われていますが、僕はここを勝ちたかった。ここが勝負だと思って北海道に来ました」と話している。勝負に賭ける重みが違っていたのだ。

 植田ペアは準々決勝で柴田海音/百武駿(享栄)と対戦していた。この2人はインターハイ予選の個人戦で評判の高い1年生ペア、塚本光琉/山田健太郎(岡崎城西)に敗れて、インターハイの出場権はなかった。しかも、東海大会はハイジャパと同じ日程だ。3年間の集大成がこの大会だから、3年間ペアを組んできた2人のすべてをぶつけた。

 予選を突破して、トーナメント2回戦は最後まで行方の分からない試合だったが、何とか最後に勝利をつかんで、同級生として一度は対戦してみたかった植田ペアとの準々決勝に進んだ。そして、試合はG1-④で敗れたが、植田の印象を次のように話してくれた。

「今まで対戦した人たちとは違い、精度がすごかったです」と百武が言えば、柴田も「テンポが違うので合わせづらい」と感じた。

 高校入学からずっと組んできて、うまくいかないこともあったかもしれないが、3年間の年月がいろいろな成長を促して、今回はそのコンビネーションを信じて戦ったと言う。

「転んで、立ち上がる姿勢が大切だと言ってきて、今回は粘り強くやってくれました。8本をかけた試合は苦しかったですが、最後はやりきろう、とにかく動き続けようと話して、それを表現してくれました」と石田和裕監督。

 高校卒業後も2人ともテニスを続けると言うが、ミニ国体が残っている。植田のテンポ、精度を目標に、まだやれることありそうだ。そして、インターハイ予選で対戦して、そのレベルの高さに「びっくりしました」と百武が話した塚本/山田は東海総体の個人戦で優勝している。

柴田海音

百武駿

文◎福田達 写真◎井出秀人
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