ソフトテニスの試合で、最高のパフォーマンスを発揮するために欠かせないのが「試合前の食事」です。どんなに練習を重ねても、食事の選び方を間違えてしまうと体調が乱れたり、思うように動けなくなったりします。今回は「試合前に避けたいNG食品」と「安心して食べられるOK食品」、さらに前日から当日朝までの過ごし方のポイントをまとめました。
1. NG食品を知っておこう
■ 試合1か月前~試合当日まで
・生もの(刺身、生肉など)
魚介のお刺身や生レバー、鶏さしなどは絶対に避けましょう。食中毒になってしまうと、1週間ほど下痢や嘔吐で練習どころではなくなります。特に胃腸の弱い人や緊張しやすい人は、早い時期から避けることをお勧めします。普段お刺身をよく食べる人でも、試合前の緊張感が高まっているときは、消火器系の働きが低下していることもあるので、注意しましょうね。
■ 試合前日~当日
・揚げ物
とんかつや唐揚げ、天ぷらなどは脂質が多く、消化に時間がかかります。前日は特に、消化をスムーズにして早めに眠れるように心がけたいものです。
・スパイスの強い料理
カレーやエスニック系の料理は、胃腸に刺激が強く、試合前には不向きです。
・食べ慣れないもの
普段食べていない料理や食品は、思わぬ体調不良につながることも。直前は避けるのが安心です。食事だけでなくサプリメントも気を付けてください。
■ 試合当日の朝食・補食
・菓子パンや総菜パン
菓子パンは脂質と砂糖が多く、消化が悪い食べ物です。マヨネーズや揚げ物入りのサンドイッチも脂質過多になりますね。
・炭酸飲料や清涼飲料水
一時的に一気に血糖値が上がり、その後急に下がり「だるさ」や「集中力低下」につながります。
2. これなら安心!OK食品の例
では、試合前は何を選べばよいのでしょうか?
・生もの → 必ず火を通した料理
・揚げ物 → 焼き物、蒸し物、煮物、ゆで料理
・菓子パン → おにぎり、シンプルなスティックパン、大福や団子などの和菓子、バナナなど果物
・脂っこいサンドイッチ → ハムチーズサンドなどシンプルなもの
・清涼飲料水 → 水、麦茶、スポーツドリンク(試合直前、試合中)
特におすすめはおにぎりとバナナ。消化が良く、すぐエネルギーになり、持ち運びやすいので試合当日の補食にも最適です。
3. 前日から当日の流れを整える
■ 試合前夜
・夕食:就寝3時間前までに食べ終えましょう。炭水化物を全体の7割以上とり、脂質の少ない肉や魚を添えます。野菜は具沢山の汁物で確保すると消化にも良いです。
・入浴:就寝90分前に40℃のお湯で15分程度浸かる。リラックスし、眠りやすい身体をつくります。
・就寝前:就寝1時間前からスマホやゲームは控えて、頭と心を落ち着けましょう。
・睡眠:翌朝の起床から逆算して、8時間以上眠れるようにするのが理想です。
■ 試合当日
・朝食:午前の試合なら開始3~4時間前に食べ終えること。午後試合の場合は、出発に合わせて炭水化物をしっかりとり、普段と大きく変えない内容にしましょう。ホテルの朝食バイキングでは、食べ過ぎに注意です。
・補食:試合の合間には、バナナ、エネルギーゼリー、おにぎりなど消化の良い糖質中心のものを少量ずつ。
水分はこまめにとりましょう。
まとめ
試合前の食事は「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」「どんな習慣で過ごすか」も大切です。
・生ものや揚げ物など消化に悪いものは避ける
・おにぎりやバナナなど消化の良い炭水化物を中心に
・前夜はリラックスして、しっかり眠る
この基本を守るだけで、当日のコンディションは大きく変わります。試合で最高のプレーをするために、食事と生活習慣から勝てる準備を整えていきましょう!