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【国スポ2025】京都府が18年ぶりの優勝! 若手が成長のワタキューセイモア単独としては初制覇

優勝を決めた長谷川

 10月3日に開幕した第79回国民スポーツ大会は滋賀県長浜市の長浜城テニスガーデンで行われて、4日には成年男女の決勝戦が行われた。女子は準々決勝からのスタートだったが、午後13時半まで試合ができなかったが、そこから2勝したワタキューセイモアの京都府、ダンロップの福島県が決勝戦に進出した。

 1番は京都府が原口美咲/村上亜優、福島県は小川木乃花/清水麻美だった。目まぐるしい展開からお互いにペースを握る時間帯もあったが、最後はG④―2で原口/村上が勝利をつかむ。

 2番シングルスは京都府が長谷川憂華、福島県が髙濵美厘。長谷川は昨年の国スポのシングルスで勝てなかったこともあり、「ちゃんと足を動かして、練習でしてきたことを出せばいいというのはあって、自分のペースで戦えて、最後は自信もってできました」と振り返った。マッチポイントを握ってから、お互い決められず長い試合になったが、最後は長谷川が自力で決めて、優勝を飾った。

「長谷川は立ち直りました。昨年などは連敗していた時もありましたが、能力のある子で、根気強く使えば、こうなる。落ち着いて、崩れることはなくなった」と百町善明監督。

 京都府は18年ぶりの優勝で、ワタキューセイモアとして初の優勝だった。今年が創部30周年の節目でもある。

 福島は3番の小松崎茉代/近藤明日咲は今大会全勝で、しかも安定感があり、これまで取り組んできた成果を披露。シングルスの髙濵美厘は3連敗に終わったが、簡単に敗れることはなく、際どい展開に持ち込んだり、これからに楽しみな面を感じさせる敗戦で、この経験が次に生きる気がしてならない。

 チームを牽引してきた清水はこう話した。
「どこかが負けても、みんなで助けあってやっていくのが団体戦だと思っているので、今回は小松崎/近藤の3番が三番勝負をモノにしてくれたのが、準優勝の要因だと思っています。それは成果で、二人にも自信になったと思います。12月のSTリーグに向けては、シングルスが入ってくるので、そこを見据えると、髙濵選手は負けましたが、12月につなげられる、すごくいい経験をしました。私たちダブルス2本もレベルアップして、一緒にST優勝を目指します」

 悪コンディショニングの中でも、気持ちを出して戦った両チームが、自分たちの力を発揮したが、再び12月のSTリーグでも火花を散らしそうだ。

青森県との三番勝負を制して、喜びを共有する福島県

★結果

優勝 京都府

準優勝 福島県

3位 青森県

4位 山口県

文◎福田達 写真◎三野良介
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