10月16日、大阪府のマリンテニスパーク北村で開幕した第5回全日本レディースシニア決勝大会。初日は雨も降ったが、予選を終えて決勝トーナメント1回戦まで終えた。最終日は前日と違って夏を思わせる雲一つない快晴。準々決勝、準決勝を勝ち進んだ大阪府A、愛知県が決勝戦に駒を進めた。
3面展開の決勝戦。3番さつきは愛知県の服部/後藤がG④―0と先勝する。一方、大阪府Aは1番の北中/山本がG④―3とファイナルを制してタイにする。さらに、4番はぎは愛知県の丹羽/井上がファイナルを勝利して2勝目を挙げる。そして、5番あやめの大阪府A、村田/酒井がG④―1と勝利したことで2勝2敗。五番勝負にもつれた。
残るは試合開始から戦っている2番のはぎ、今村/谷山(愛知県)と仲林/平野(大阪府A)だった。序盤は今村/谷山がG3-1とリードしていたが、仲林/平野はじわじわと追い上げる。しかも、今村、谷山ともに痙攣してタイムアウトを取るなど、先が見えない展開に。試合はファイナルにもつれて、最後は仲林/平野が制した。
「準決勝まで一致団結できて、⑤―0、③―0できましたが、決勝はどこが取れるのか難しい試合でした。楽しんで、一致団結だと言ってきましたが、最後は粘って、粘って、(仲林/平野が)取ってくれました」と大阪府Aの加藤監督。
五番勝負で敗れた愛知県の今村/谷山だったが、痙攣からタイムアウトを取り、戻ってきても最後まで自分たちの戦うスタイルは変えずに打ち込んだ。リタイヤしてもおかしくない状況だったが、精神面の強さで奮闘し続けた。最後は大きな拍手にも包まれたが、愛知の野々部監督は「本人たちが一番悔しかったと思います」と話した。チームのために、そして勝負に対する思いの強さは人並外れていて、これが毎年優勝争いする愛知のDNAなのかと感じさせた。
激闘を終えて、大阪府Aと愛知県。素晴らしい戦いだった
準優勝の愛知県
3位の鹿児島県
3位の栃木県
