ソフトテニスマガジン・ポータル

【STリーグⅡ】日本信号&太平洋工業が1位通過。男子はベスト、東ソー南陽、女子はトヨタ自動車、川口市役所がSTリーグ昇格を目指す

最後にシングルスで1位通過を決めた谷岡

 10月26日、「STリーグⅡ」の順位決定トーナメントが行われ、各チームはSTリーグプレーオフ行きの切符が与えられる1位から3位までの座を争った。

 近年、STリーグに実力が迫るチームが増し、激化が進むSTリーグⅡは、男子は日本信号、女子は太平洋工業が1位通過を果たした。

 前回は6位に終わった日本信号だが、石山貴士監督は、「今年は若いメンバーが増えたことで、上を目指す気持ちが増していた」と語る。だが今回、活躍したのは、ベテラン陣だ。予選リーグでは、全日本実業団2位の明電舎と当たる厳しい当たりだったが、経験豊富な鯨井勇輝/安積宗芳が吉田悠人/望月敬太をG④―3で下すと、ルーキー桑山信と組んだ30歳を過ぎた齋藤翔一も3番で勝利する。

 さらに十八親和銀行との準々決勝、東ソー南陽との準決勝でもこの2ペアが活躍。決勝戦は石山監督が「勝てると思わなかった」というベストに齋藤/桑山がG④―3で先制し、チームを勢いづけると、ここまで本調子を欠いていたシングルスの谷岡凌太朗がウイニングポイントを挙げた。

 日本信号がSTリーグプレーオフに臨むのは次回で4回目。石山監督は、「4度目の正直。単純に上がりたいという気持ちしかありません」と気を吐いた。

優勝を決めて喜ぶ薮内祥子

 女子は、前回、STリーグ8位の太平洋工業が他と一線を画す強さで1位通過を決めた。

「勝って当たり前という気持ちもあったんです。でも、1年目の選手がほとんどだったので不安があったこともたしか」と率直に話したのは浅倉衣里。

 だが、そんなキャプテンの心配は杞憂に終わる。予選リーグは1試合も落とすことなく勝ち進むと、決勝トーナメントでもゆるぎない強さを見せる。

 きのくに信用金庫と当たった準決勝では、浅倉/川口真歩が岩﨑彩/石本久美子を、藤井七海が上田柚香をそれぞれ退けプレーオフ行きを決める。トヨタ自動車との決勝戦でも、浅倉/川口、藤井が活躍。田畑蘭/宮下優月、永井優理子にそれぞれG④―1で勝ち、1位通過を決めた。

 STリーグへの第一関門を抜けた木本和志監督は「やっぱり上の舞台で戦いたい。強い選手と対戦するからこそ強くなれる。なんとか上がれるように頑張りたい」と言葉に力をこめた。

 それぞれの正念場となるSTリーグプレーオフは、STリーグⅠ閉幕の1週間後、12月20、21日に広島・福山市で開催される。

3決で先勝し、涙する川口市役所の三浦

RESULTS
●男子
1位 日本信号
2位 ベスト 
3位 東ソー南陽 
4位 トヨタ自動車
5位 十八親和銀行
6位 川口市役所
7位 京都第二赤十字病院
8位 ENEOS

1位 日本信号

2位 ベスト

3位 東ソー南陽

●女子
1位 太平洋工業
2位 トヨタ自動車
3位 川口市役所
4位 きのくに信用金庫
5位 ヨネックス新潟
6位 ルーセント
7位 東洋観光
8位 エビス商事

1位 太平洋工業

2位 トヨタ自動車

3位 川口市役所

取材・文◎鈴木快美 写真◎三野良介
ソフトテニスマガジン・ポータルTOPへ
モバイルバージョンを終了