11月6日、第80回全日本選手権大会が有明テニスの森、有明コロシアムにて幕を開けた。快晴ではないものの、過ごしやすい天候で、1、2回戦を終えた。
男子は第1シードの内本隆文/上松俊貴(NTT西日本)、第2シードの上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/one team)など順当に3回戦へ進んだ。
全中の個人戦優勝の村田優斗/桐山柊介(上青木中)は将来性の高い選手ではあるが、有明テニスの森ショーコートで朝一番の登場だったが、初戦を1で勝利している。そして、2回戦は昨年の全日本選手権3位の川﨑浩希/山本貴大(ワタキューセイモア)だったが、G2―⑤で敗れた。
「全日本選抜で対戦経験がありますが、緊張して何もできなかった。今回はラケットを振って戦えましたが相手のレベルが違いました。プレースタイルも勉強になりました」と村田。
前衛の桐山は、「立ち向かう気持ちで臨めたので緊張はしなかったです。球のスピードが違ったので、今後は出るタイミングも変えたいと思いました」と話してくれた。この対戦を経験して、上のレベルを知れたのは大きな経験にちがいない。
全中準優勝の赤金泰河/宇田川成寿(清明学園中)は初戦で天皇杯優勝経験者の鹿島鉄平と井口雄介(都城商業高校OBクラブ/スマッシュイグチクラブ)の大ベテランと対戦した。終始、赤金/宇田川がリードする展開で、G⑤―2で勝利を挙げる。2回戦は法政大の田中蘭聖/初鹿暁哉だったが、試合の入りこそ持ち味を出せたが、最後はG1-⑤で完敗に終わった。
「カットから仕掛ける展開が好きですが、ハードコートなので、カットで相手の打点下げて、ポーチ決めるのが初戦は上手くいきました。ハードコートは一本で決めるのが難しいので、リスクを負って角度着いたボールを打つよりも、1本打って次で決めることを選択しました」と宇田川。赤金は「球はすべて深くくるし、きついところに打っても簡単にカウンターされました。強い球を打っても普通に返ってくるので、これからにとっていい経験になりました」と振り返ってくれた。
これからの競技人生にとって大きな経験で、また来年はインターハイベスト16という大きなハードルもあるが、ぜひ来季も挑戦したいと思えるような舞台だった。
初戦は攻める姿勢が見られた赤金/宇田川
