ソフトテニスマガジン・ポータル

【全日本・3日目】男子は橋場柊一郎/菊山太陽(法政大)が初優勝! 追いついて、ファイナルで逆転勝利

初優勝の橋場/菊山

 11月8日、第80回全日本選手権大会は大会最終日、準決勝、決勝戦を戦った。男子は上岡俊介/丸山海斗(Up Rise/one team)が矢野颯人/内田理久(NTT西日本)をファイナル⑦―4で下すと、大学生対決は橋場柊一郎/菊山太陽(法政大)が片岡暁紀/黒坂卓矢をG⑤―3として決勝戦に進んだ。

 決勝戦は上岡/丸山、橋場/菊山ともに引き離すことができず、第8ゲームで橋場/菊山が追いついてファイナルへ。序盤は橋場/菊山がペースをつかみ3-1とリードするも、上岡/丸山は3-3とするなどファイナルでも一進一退の攻防だったが、終盤は菊山が持ち味を生かしてリードを広げると、⑦-⑤として勝利をつかんだ。

「昨年も一昨年も、センターコートの試合を観戦していました。今年はびっくりしています。シングルスのタイトルよりも先に天皇杯を獲れるとは思わなかった。1本1本は話し合って、戦えたのが良かったです」と橋場が話せば、菊山は「びっくりした気持ちと本当に優勝したんだなというのもあります」と率直な気持ちを吐露した。

 敗れた上岡/丸山だが、春から代表予選会を優勝して、日本代表のアジア選手権では国別対抗を戦う大将ペアとして貢献して、ダブルスも銀メダル。さらに全日本社会人でも準優として、あと一歩が多かったが、コンスタントに成績を収めたのは間違いなく、今年の国内シーンも主役だった。しかし、それでも手にできないのが天皇杯で、来年こそはと戦ってくれることを楽しみにしたい。

 しびれるような最終戦は観客を存分に楽しませた。観戦するスポーツとして、過去には議論もあったが、3000人を超えるファンは堪能したはずだ。特に、簡単には決まらないハードコートに対して、お互いが工夫して、敵の内面を読んで駆使するテニスは、経験者もファンも心をゆさぶったはずで、来年への期待も脹らむ。こんな内容のテニスをしてくれれたから、来年も観戦したいと思わせたはずで、ファイナリストたちの貢献は計り知れない。

途中、靴紐が切れるアクシデントも乗り越えた

準決勝、決勝は手数も多く、正確性も高かった

紙一重の敗戦だったが、来年こそはつかんでくれる

ハードコートで簡単には決まらないが、それならというプレーも多く、攻撃的な側面も披露した

文◎福田達 写真◎菅原淳
ソフトテニスマガジン・ポータルTOPへ
モバイルバージョンを終了