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【強さをつくる食事学55】勘違いシリーズ「それ、ほんと?」――“良かれと思ってやってること”が、実は落とし穴か も!――

 頑張るソフトテニスプレーヤーの中には「身体を大きくしたい」「引き締めたい」と思って、食事やサプリに気をつけている人も多いはずですね。しかし、その中には“ちょっとした勘違い”もあるかもしれません。今回はそんな「それ、ほんと?」を2つご紹介します。

その①筋肉をつけるにはプロテインが必須! は本当か?
 最近は、練習後にプロテインをシェイクして飲む選手も多くみられます。そして、大人のアスリートだけでなく、子供用プロテインや引き締めや美容のためのプロテインも多く売られています。確かに、プロテインは手軽にたんぱく質を補給できる優れものです。練習や試合で使った筋肉の修復や、筋量アップを助けてくれます。特に疲れから食欲が出ない時など、すぐに摂れないとき、ホエイプロテインなどは吸収が最も早くて便利です。しかしながら、飲めば筋肉が増えるというわけではありません。
 身体が必要とする以上にプロテインを摂ると、余分なエネルギーとして体脂肪に変わることもあります。また、腎臓や肝臓に余分な負担をかけたり、お腹が張る・下すなど体質に合わないケースもあります。それに、粉末のプロテインは腹持ちが悪いので、次の食事までにお腹がすくことも。本当に大事なのは、食事がベースであることです。肉・魚・卵・豆腐など、様々な食材からたんぱく質をとることで、身体をつくる栄養素をバランスよく摂ることができます。特に中学生くらいまでは、食事で胃腸を育てることが強い身体づくりにつながります。プロテインは“魔法の粉”ではなく、“補助食品”という認識を忘れないでください。食事が整ってこそ、必要なときに使うのがプロテインの本来の役割なのです。

その②サラダ=ヘルシー は本当か?
「ダイエット中だからサラダだけにしています!」という声もたまに聞こえてきます。確かに、サラダにはビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富ですね。特に生野菜はカリウムが多く、体内の水分バランスを整え、痙攣予防にも役立ちます。また、食物繊維で満腹感も得やすく、カロリーを抑えたいときには役立ちます。しかし、サラダだけではエネルギー不足になりやすい、という事実もあります。生野菜は水分が多く、思っているより栄養価が低いのです。さらに、冷たい野菜ばかり食べると身体が冷えて代謝が落ちることも考えられます。しかもドレッシングをたっぷりかけると、脂質を摂りすぎて逆効果になります。糖質(ご飯など)やたんぱく質(肉・魚・卵など)が不足すると、筋肉が減り、基礎代謝が下がってリバウンドしやすい身体になることも。
 つまり、「サラダ=ヘルシー」ではなく、「サラダ“だけ”はNG」というのが本当のところです。おすすめは、主食+主菜+サラダの3点セットにすること。ご飯でエネルギー、肉や魚でたんぱく質、野菜でビタミン・ミネラルを補う。この組み合わせが“動ける体”をつくる王道です。また、毎回生野菜のサラダにするのではなく、汁物に加えたり、炒め物にしたりすることで、野菜を摂る量が増え身体が冷えることもありません。調理方法も日によって変えることが必要なのです。

まとめ
・プロテインは補助、主役は毎日の食事
・サラダだけでは冷え&栄養不足になりやすい
・バランスよく食べて、消化吸収できる身体を育てよう
強い身体は、日々の食卓から!「食べる=トレーニング」と考え、今日も元気にごはんを食べましょう。

著者プロフィール
岡田あき子
体育学修士、管理栄養士。筑波大学大学院体育研究科修了後、大阪市立環境科学研究所附
設栄養専門学校にて栄養士免許、2011年5月管理栄養士免許取得。フリーランスで活動中
で、マンツーマン及びチームサポート、非常勤講師などや、スポーツインテリジェンスの
契約栄養士として東芝姫路、三重高校のサポートにも関わっている。

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