
大会
2025.05.02
【日本代表予選会】第1シードと接戦の前田晃良/石井佑一(川崎重工明石/ENEOS)。所属は違うが、個人戦限定ペアで今年も勝負!
第9回アジア選手権大会 日本代表予選会◎4月26、27日/宮城県・仙台市青葉山公園庭球場

2年前、有明テニスの森で初めて開催された天皇杯、前田晃良(兵庫・川崎重工明石)が出場権を持っていてペアを探していた。その時、隣県であり、よく練習試合をしていた石井佑一(岡山・ENEOS)が快諾。それが始まりだった。「相性が良かったです。それはすぐに分かりました」と石井。前田は「(石井は)球持ちがいいので、上手くかみ合いました」と話す。その大会で16本に入り、個人戦は可能な時に組むようになった。
代表予選会は昨年に続き出場した。予選は浅見竣一朗/安達宣(早稲田大)を1で下すなど2勝1敗で1位通過。決勝トーナメント2回戦で荒木駿/米川結翔(ヨネックス)にファイナルで競り勝ち、準々決勝に進出した。
対するは上松俊貴/矢野颯人(NTT西日本)。序盤は0-3とされたが、状況を読んでラリー勝負に切り替えてから、粘りを発揮。1-4からファイナルに追いついた。
「出るタイミングをうかがい出したら、相手も見てくれたりしてくれて」(石井)、そこから前田が持ち味を発揮して、ポイントを重ねた。
ただ、ファイナルはさすがだと思える内容で、上松ペアが勝負所から抜け出した。
「(上松は)一つひとつの技術すごいし、勝負勘があり、ファイナルまではうちの後衛がかわしていたのに、最後はおさえられてしまう。そこはすごいなとあらために思います」
チームは違うが個人戦は西一般、全日本社会人には出場して、その結果次第で天皇杯出場も目論む。一緒に練習する時間はほとんどないが、お互いの後衛、前衛に対するイメージがぴったりなのか、相性の良さというのは不思議な魅力がある。

今回は5位で終えた

フィジカル面は課題も、テニスの質で勝負
文◎福田達 写真◎井出秀人