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プレー&コラム
2025.05.20

【全日本シングルス】佐藤愛(和歌山信愛高)が3位へ。シングルスが好きで、自分に何ができるのかを研究してきた成果を出す

第32回全日本シングルス選手権大会◎5月17、18日/宮崎県宮崎市・宮崎市生目の杜運動公園、宮崎市清武総合運動公園

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体格やパワーに恵まれなくても、素晴らしいボールを打てることを証明した

 154㌢という小柄な身体で力強いボールを打ち込む。いや、コーナーに突き刺さるような正確なボールを素早いタイミングで打ち込んだ。
「ストロークの精度が上がってきて、少し自信があったので、どれぐらいできるのかと思っての出場でした」と佐藤。自信を深めたボールを思いきり打ち込めるようになったのだろう。

 普段からシングルスに特化した練習はしていないが、シングルスが好きで、大学生や一般の大会の動画を見て、自分がこれだと思ったことを取り入れてきた。

「パワーはないので、前後を使ったり、器用なプレーが必要だと感じてきました」

 準決勝に進出して、対戦するのは須磨学園高の中谷ももこ。ラリーで競る場面も多かったが、ショートボールを使われて、そこで崩れたのが敗因だった。

「最後は同じ高校生に負けたので、悔しい部分です」

 自分の努力と発想で、国内の3位まで浮上した。この成功体験は選手としてさらに大きくしてくれそうだ。ハイジャパで再戦はできるのだろうか。

チームは高校選抜を優勝して、さらに期待が高まる

 

文◎福田達 写真◎上野弘明