
高校
2025.07.29
【インハイ2025】男子団体に28年ぶり出場の筑紫台。8強入りならずも、思いの詰まったテニスで東北にぶつける
中国総体2025(男子)◎7/29~31日/山口県宇部市・宇部市中央公園テニスコート

28年ぶりに福岡県予選を突破した筑紫台は目標にしていたベスト8に向かって、着々と勝ち進んだ。1回戦は駿台甲府(山梨)に③―0、2回戦も済美(愛媛)に③-0として3回戦は東北(宮城)と対戦した。
1年生ペアの橋田武流/中島陸が個人戦で第1シードだった水木洸/松田拳弥にG0-④と完敗も、石井壮/谷結真は敗れたがファイナルまで持ち込んだ。
「1年生ペアが最初に負けましたが、彼らに助けられたことが何度もあったので、今度はこちらが勝って、彼らにいい思いをさせたいと思って戦いました。ドローを見た時から東北を倒してみたいなと思い、一丸となって戦えましたが、相手はチームとして一枚上でした」と石井主将。
前野智輝監督は試合後、こう振り返ってくれた。
「九州がベスト8を突破できていないので、チャンスがあっただけに残念ですが、選手たちには自信になると思います。今日は力を発揮したなと感じました。最後に東北とできたことは次につながると思います。このチームは3年生4人が主力で、1年生1ペア、2年生1ペアで戦ってきました。最後に3年生たちが残してくれたことは大きかったので、それを経験者が感じてくれて、明日から頑張っていきたいです」
石井主将も来年のチームに期待を込める。
「来年もこの経験を生かして、勝ってもらいたいです。後衛との乱打で前衛が逃げないということを大切にしてきて、インターハイでもあらためてその大切さを感じました。東北はそこでも一枚上でした。だから、もっと突き詰めてほしいです」
福岡県は選抜に出場した城南、大牟田、東福岡とライバルは多い。まずは県大会を勝つことに時間を割くことになるが、宇部で感じたことをどう生かせるか。もう次への歩みは始まっている。

前衛の谷結真
文◎福田達 写真◎菅原淳