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2025.08.20

【全中2025】劇的結末! 村田優斗/桐山柊斗(上青木中)がファイナル相手マッチから逆転V!

第56回全国中学校大会◎8月19~21日/熊本県・パークドーム熊本

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読みが素晴らしい桐山

 8月19日、熊本県のパークドーム熊本で開幕した第56回全国中学校大会。2日目には男女個人戦の決勝が行われて、2025年度の全中王者が決まった。

 男子決勝戦に残ったのは、村田優斗/桐山柊斗(上青木中)と丹羽悠弦/山田陸真(朝日中)だった。序盤は丹羽/山田が2-0とリードする好スタート。桐山は序盤のミスもあったが、「ミスしたことにはめげずに、攻める気持ちを持ってやれました」と振り返った。3ゲーム目を奪い返したが、4ゲーム目を失い1-3とされてから、本来の持ち味が出始める。

「相手のボールも速かったですが、思いきってプレーすることだけでした」と村田が話すように、二人のテニスが発揮される。どんなに崩されても、そこから切り返せるのは前衛、後衛にしばられない動きを経験してきたから。終盤は桐山が丹羽のストレートを止めるなど、精度の高いテニスが見られた。

 村田/桐山がファイナルに追いつくと、丹羽/山田が6-5と最初にマッチポイントを握るが、そこはしのぐ。そこから村田/桐山がマッチポイントを決めて、⑧-6で制した。「3年の意地じゃないですか。最後は気持ちで上回った」と上青木の桐山コーチ。

 わずかな差で敗れた丹羽/山田だったが、安定した戦いぶりだった。丹羽がしっかりと打って、山田が仕留める二人のテニスが確立していた。3年生の山田は「本番で気合が入ってうまくいきましたが、最後の最後だけいききれませんでした」と振り返った。「やってきた展開練習が試合に出て、いい試合ができました」と2年生の丹羽。ほんのわずかな差を来季に挑戦する。

大きなタイトルをつかんだ村田

ギリギリまで我慢して打つボールの精度が高い丹羽

気持ちが入った時に破壊力は素晴らしい山田

文◎福田達 写真◎井出秀人