TOPICS
大会
2025.08.21

【全中2025】昨年準Vの昇陽(大阪)が雪辱の頂点に! 想いの違いでつかみ取る。

第56回全国中学校大会◎8月19~21日/熊本県・パークドーム熊本

関連キーワード:
女子団体優勝 昇陽(大阪)

 8月19日、熊本県のパークドーム熊本で開幕した第56回全国中学校大会。3日目には男女団体戦の最終日となり、2025年度の王者が決まった。

 女子は準決勝で胎内JSRC(新潟)に②―1とした昇陽(大阪)と松山(埼玉)を②―0とした明豊(大分)が決勝戦に進んだ。

 3面展開の2番、平松菜月美/山田ゆり(昇陽)対泉妃夏/辻本舞姫(明豊)は1ゲーム目からどちらも譲らず、⑧―6で泉/辻本が奪った。そこから、平松/山田が目を覚ましたような戦いぶりで、G④―1と勝利する。「昨年の団体決勝で自分が負けて準優勝だったので、今年こそは勝つつもりでした」と山田主将。

 村山由奈/土持風華(昇陽)と松原萌菜/古川夢望(明豊)は個人戦3位の村山/土持が2ゲームを奪ってから松原/古川が3ゲームを奪い返して逆転する。そして、1番の鈴木陽菜/伊澤結彩(昇陽)が中嶋珠暖/鹿野叶恵(明豊)をG④―2として、昇陽は歓喜の時を迎えた。

「決勝前に、監督から笑顔で楽しくやろうと言ってもらい、力を出せたと思います」と山田主将。昨年準Vの悔しさを晴らした。お手本のような雁行陣3本はそれぞれに個性があり、この先の成長も楽しみになる。

 敗れた明豊は春のミズノカップ決勝で敗れた松山(埼玉)から多くのことを学び、そこから必要なものを感じて、取り組んできたことが準決勝の松山戦で生きた。昇陽にはわずかに及ばなかったが、堂々と自分たちのテニスをぶつける戦いぶりは印象に残った。

平松菜月美

山田ゆり

女子団体準優勝 明豊(大分)

松原萌菜

古川夢望

文◎福田達 写真◎井出秀人