
【国スポ2025】成年男子は広島県が優勝! 急なメンバー変更、悪天候にも、強さを示す
第79回国民スポーツ大会◎10月3~6日/滋賀県長浜市・長浜城テニスガーデン

10月3日に開幕した第79回国民スポーツ大会は滋賀県長浜市の長浜城テニスガーデンで行われて、4日には成年男女の決勝戦が行われた。この日は前日からの雨が時折強くなり、試合時間が90分遅れてのスタートに。しかも、途中中断などもあったが、最後は2025年度の国スポ王者が決まった。
男子は準決勝から始まり、広島県と宮城県が決勝戦進出を決めた。広島の1番は夏から日本代表のためにペアを組んだ内本隆文/上松俊貴だった。ただ、内本は出場予定がなかったが、2日前、前日とケガ人が出たことで急きょの出場に。一方、宮城県の1番は東北高出身の根岸澪紋/中尾彦斗。G1-3とされた根岸ペアだったが、ファイナルに持ち込むと二人の思いきりの良さが噛み合い、6-3とリードする。さらに6-5で中尾のポーチが決まったタイミングだったが、フレームでアウトに。最後は経験豊富な内本ペアが勝利を引き寄せた。
「アンダー21ではナショナルを倒すことを目標に取り組んできましたが、今日はいい雰囲気で戦えたのですが、決めきれなかった」と根岸。
2番シングルスは広島が本倉健太郎、宮城は佐藤駿丞に。本倉もシングルスで出場予定はなかったが、内本同様、2番に固定されることに。風雨に影響されて難しい試合となったが、我慢強く戦ってG④―0で優勝を決めた。
「今日は雨だけでなく横風もあってしんどい試合でした。悪天候の中で、きちんとできるかは自分の課題で、そういう日の対応力が弱かったので、風と雨を考えながら試合をすることがテーマでした。まずは相手よりもしびれを切らさないようにすることが大切で、相手より1本多く返すことを頭に入れて戦いました。つなぐだけでなく、コースついたり、前に出したり、自分が前に出たり、いろいろな戦術を選択できたのも良かった点です」と本倉。チームの優勝ともに、個人的な収穫も得た最終日だった。

同じ高校(東北高)出身だから、「気が知れていて、チームの団結力は出ます」と根岸

全日本ミックスダブルスでもそうだったが、中尾は大舞台で力を発揮できる選手
★男子結果

優勝 広島県

準優勝 宮城県

3位 福井県。明治大の中村悠峰が参加して、国スポで4強を突破した

4位 滋賀県。10年計画でやってきたことが地元開催で生きた