10月25日に千葉県白子町で始まった第32回全日本クラブ選手権大会は、雨のため予選リーグをやめて、トーナメント戦での勝負に変更された。ただ、2日目は曇りの時間帯が大半だったこともあり、男女ともに決勝戦を終えることができた。

　参加52チームだった女子は初日に8強が決まっていて、大会最終日は準々決勝から始まった。大会4連覇を目指すどんぐり北広島（広島）は準決勝で杉並文化クラブ（東京）を破って決勝進出を決めると、ウェーブ富山（富山）との三番勝負を制したJOHNNY’S A（神奈川）と決勝戦で対戦した。

　2面展開の決勝はどんぐり北広島の岩倉彩佳／髙橋偲が先勝するが、坂本朱羽／川口みゆきはJOHNNY’S Aの後藤理子／森下汐羽にG０－２とされる。応援席はこの日一番の盛り上がりを見せて、勢いが増すかと思われたが、そこから坂本／川口が反撃して、G④―２と逆転勝利。4連覇を達成した。

「簡単なミスが重なったので、追いつける感覚はあり、落ち着いてできました。2週間後の皇后杯にむけて、しっかりと自分たちのテニスをすることが目標です」と川口は振り返った。今季限りで一線を退く予定で、勝負の皇后杯に向かうことになる。

　JOHNNY’S Aは最年長でも24歳の若いチームで、ベスト4を目標にしてきたが、決勝の舞台でどんぐり北広島と争うまでの成長力を見せた。
「どんぐりさんにはチャレンジしようと。敗れましたがチームにはいい経験になったと思います」と座間慎悟監督。

　試合後、JOHNNY’S Aの選手たちが敵将の中本裕二監督の元へ行って、話を聞く表情からは、これからもっと成長するという意志を感じさせた。

決勝の序盤はリードを広げる糸口となるボールを出したJOHNNY’S Aの後藤

優勝 どんぐり北広島（広島県）

準優勝 JOHNNY’S A（神奈川県）

3位 杉並文化クラブ（東京都）

3位 ウェーブ富山（富山県）