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社会人/クラブチーム
2025.11.24

【姫路城OPEN】女子は佐藤日香莉/根岸楓英奈(東芝姫路)が優勝、ペアとしての成熟度示す。男子は半井大貴/池田和樹(高砂クラブ)が初優勝!

第9回姫路城OPEN◎11月22、23日/広畑テニスコート

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一般女子優勝 佐藤日香莉/根岸楓英奈(東芝姫路)

 11月23日、第9回姫路城OPENは快晴の過ごしやすい天候の中、最終日が行われて、一般男女、男子35の優勝が決まった。なお、前日にはシニア男子45、55、60、65、70、75が行われていた。

 24ペアが参加した一般女子は東芝姫路、太平洋工業、チームサニーブリーズ、きのくに信用金庫などの実業団に加えて、神戸松蔭大、須磨学園高など強豪チームの選手たちも参加して、予選からもつれる試合が多かった。また、太平洋工業はSTリーグ昇格の入替戦に出場が決まっていて、サーフェスは違うが、貴重な実践の場となった。

 東芝姫路、太平洋工業のすべてのペアが準々決勝に進出して、4強に残ったのは、佐藤日香莉/根岸楓英奈(東芝姫路)、大津櫻/藤井七海(太平洋工業)、浅倉衣里/川口真歩(太平洋工業)、中谷ももこ/三村優陽(須磨学園高)だった。12月には混戦が予想されるインドアのSTリーグに向かう佐藤/根岸は準決勝ではミスの少ない引き締まった試合をして、浅倉/川口を破る。さらに大津/藤井は中谷/三村に力を出させず勝利して、決勝戦に進んだ。

 決勝は佐藤の力強いストロークで主導権を奪った東芝姫路ペアがG2-2から抜け出してG④―2として優勝を飾った。
「佐藤がうまくラリーをしてくれたので、動きやすく、私はいける時だけいってという感じでした」と根岸。また、佐藤は3週間後に迫るSTリーグについて、「どこも強いので、初戦から大切に戦います」と話した。

 敗れた大津/藤井はもつれる試合も多く、非常に粘り強いぶりだった。
「デュースが続く展開が多くて、そこを取りきりたいなという時に取れていたのがよかったです」と大津。時折、角度のあるボールで、得点を重ねた藤井は「リーグから試合が長かったですが、落ち着いてできたので、2位までいけたと思います。(入替戦は)緊張感の中でも力を出せるようにしていきたいです」と話した。

佐藤日香莉のレベルが上がり、ペアとして強さも感じさせた

3年目となる佐藤と根岸のペア。STリーグでも鍵を握る

粘り強く戦った大津櫻

シングルスにも可能性を秘める藤井七海

 一般男子は兵庫県内の実業団、クラブ、大学、高校などを中心に34ペアが参加。準決勝で辻浦壱経/上通弘夢(川崎重工明石/関西学院大)との壮絶な打ち合いを制した半井大貴/池田和樹(高砂クラブ)と、ペアは違うが過去2回優勝している前田晃良(川崎重工明石)と小泉慧(龍野クラブ)が決勝戦に進んだ。

 試合は大会では初ペアとなる半井/池田が一気に得点を積み重ねて、G④―1として頂点に立った。
「準決勝はえぐいボールの打ち合いで、後衛のおかげです。決勝の前田さんは実績のある方なので、思いきって向かっていこうと思っていて、うまくはまりました」と池田。半井は、「準決勝の崩れそうになったところで、前衛が持ちこたえてくれました」と振り返った。

 敗れた前田/小泉だが、前田はそれぞれ違うペアと組んで過去2度優勝している。今大会でも経験値の高さを見せる戦いぶりで決勝戦に進出していた。
「年々展開が早くなり、それに合わせるとついていけないので、自分たちの戦いやすい試合にもっていけるように工夫しています。シーズン最後の試合で、いい成績で終えたかった」と前田。その戦い方は対戦した若手からもヒントになるようだ。

 なお、男子35は濵田冬威/曽我部卓司(東大阪市ソフトテニス協会/兵庫フレンドリークラブ)が3連覇を飾っている。

RESULTS
一般女子優勝 佐藤日香莉/根岸楓英奈(東芝姫路)

一般女子準優勝 大津櫻/藤井七海(太平洋工業)

一般男子優勝 半井大貴/池田和樹(高砂クラブ)


一般男子準優勝 小泉慧/前田晃良(龍野クラブ/川崎重工明石)

男子35優勝 濵田冬威/曽我部卓司(東大阪市ソフトテニス協会/兵庫フレンドリークラブ)

男子35準優勝 早瀬友和/田中健太(松葉クラブ)

 

文◎福田達 写真◎小野哲史