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2018.10.06

【国体】高田商業の奈良が国体2連覇「僕たちの代も国体まで戦いきろうという意識があった」

第73回国民体育大会◎10/5~8 武生(たけふ)中央公園庭球場、福井市わかばテニスコート

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単複で1戦も落とさず、2年連続優勝を果たした高田商業単独の奈良

国体ソフトテニス競技は10月5日より開幕し、6日に少年決勝が行われ、男子は奈良県が2年連続14度目の優勝を果たした。

準決勝は東北との今年3度目の頂上対戦

16チームによるトーナメントで争った男子は、高田商業単独の奈良が、単複で1試合も落とさないパーフェクトな勝ち上がりで頂点に立った。

奈良にとって、最大の山場となったのは東北単独チームの宮城との準決勝。春の選抜では東北が勝利、夏のインターハイは高田商業が勝利し、それぞれ勝利チームが優勝を果たしているという、ともに今年の高校シーンをけん引してきた両雄の対戦となった。

1番のダブルスでは、高田商業の花岡忠寿/増田祐太が、東北の北野亮介/鈴木竜弥を1ゲームに抑えて勝利すると、キャプテン対決となったシングルスでは、高田商業の林湧太郎が、東北の水木瑠に対してG2オールから積極的に前後に仕掛けて2ゲーム連取で、2勝目。奈良が大一番を制して、決勝に進んだ。

奈良は決勝では、宮崎を破って勝ち進んできた北海道に対し、1番・下原涼太/池口季将、2番・林でストレート勝利。林は4ゲーム連取で勝利を決めると、コートに倒れこんで喜びを爆発させた。

「昨年、先輩たちが夏を終えて、国体まで頑張ってきた姿を見てきたので、インターハイで優勝しても満足することなく、僕たちも国体までしっかりと戦い切ろうという意識がチーム全体にありました」と林。インターハイで4年ぶりの優勝を果たした高田商業だが、その喜びに足を止めることなく、秋まで走り抜けた。

トーナメント4戦に全試合出場で全勝を果たした林は、シングルスでの戦いについて、「これまでなかなか納得のいくプレーができていなかったけれど、(紙森隆弘)監督からの指導で、短いボールを使うように意識するようになってから戦術面で良くなったと思う」と、その手応えを語る。これまでの取り組みが実を結び、キャプテンとして今年のチームを有終の美に導いた。

少年男子優勝・高田商業単独の奈良

北海道が最高成績となる準優勝

決勝で敗れた北海道だが、とわの森三愛の藤田大輝/亀田隆介、佐藤竜斗/守屋優人の2ペアに、北海道科学大高の下國康生のシングルスという編成で、北海道としての国体最高成績を塗り替えた。

北海道にとってのハイライトは、とわの森として出場したインターハイで敗れている都城商の宮崎との準決勝。藤田/亀田が1番で勝利すると、シングルスの下國が粘り強いラリーで接戦を制し、見事にリベンジを果たした。

北海道の藤田大輝/亀田隆介(とわの森三愛)

少年男子準優勝・北海道

少年男子3位・宮城

少年男子4位・宮崎

▼準決勝
奈良 ②-0 宮城
花岡忠寿/増田祐太 ④-1 北野亮介/鈴木竜弥
林湧太郎 ④-2 水木瑠

北海道 ②-0 宮崎
藤田大輝/亀田隆介 ④-3 西本一雅/森田晴紀
下國康生 ④-2 林昭道

▼決勝
奈良 ②-0 北海道
下原涼太/池口季将 ④-2 藤田大輝/亀田隆介
林湧太郎 ④-0 下國康生

▼3・4位決定戦
宮城 ②-0  宮崎
檜山遥斗/福田成海 ④-2  西本一雅/森田晴紀
水木瑠 ④-2  林昭道

取材・文◎田辺由紀子 写真◎井出秀人