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2022.10.08

【国体】少年女子は兵庫が46年ぶり6回目の優勝! 高校2年生と中学3年生の5人で頂点に

2日目(少年女子):第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」◎10/7-10 栃木県那須塩原市・石川スポーツグラウンドくろいそテニスコート

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優勝の瞬間、メンバーと山田あゆみ監督(左端)は飛び上がって喜びを爆発させた

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」のソフトテニス競技は10月8日、栃木県那須塩原市の石川スポーツグラウンドくろいそテニスコートで2日目が行われた。47都道府県フルエントリーで争われた少年女子は、兵庫が46年ぶり6回目の優勝を果たしている。

若い力で頂点に

 雨の影響で1日目に予定通りの日程を消化できなかったため、2回戦の途中と3回戦から再開された少年女子。3回戦を2面展開で消化したのち、準々決勝以降は通常の進行で、各チームが今年最後のタイトルを目指した。

 少年女子は2019年まで東京が4連覇、昨年の三重国体代替大会も制して『5連覇』を成し遂げていたが、準決勝で兵庫が三番勝負の末に下して連覇をストップ。もう一方は、準決勝で和歌山信愛高単独の和歌山を下し、インターハイ団体戦決勝で敗れた雪辱を果たした三重高単独の三重が決勝に駒を進めた。

 1番ダブルスは兵庫の前田莉緒/中谷さくらが、三重の黒田玲那/林美桜を0で圧倒。2番シングルスは三重の松岡琴美が先行したが、兵庫の丸田梨瑚が粘ってファイナルへ。ここでは先行した丸田を松岡が懸命に追い上げたものの、最後は丸田が⑦-5で振りきって歓喜の瞬間を迎えた。

 兵庫の前田、中谷さ、丸田は須磨学園高の2年生。3番に控えていた2021年全中個人戦優勝の前川愛生/中谷ももこは浜の宮中の3年生で、準々決勝と準決勝では三番勝負を制して貢献している。若い力がのびのびと力を発揮し、半世紀近く遠ざかっていたタイトルを奪還した。

 国体は3日目の9日から成年男女の競技がスタート。成年男子は21チーム、成年女子は24チームで争われ、どちらも準々決勝までを消化する予定となっている。

2番シングルスで優勝を決めて感涙にむせぶた丸田を、須磨学園高の監督でもある山田監督がねぎらう

2年生と中学3年生の5人で頂点に立った兵庫。約半世紀ぶりの優勝となった

取材・文◎石倉利英 写真◎井出秀人