
大会
2025.07.08
【ハイジャパ2025】アイデア豊富なダブル後衛、房野紗千/市川こいと(四天王寺)。インハイ個人制覇に向けて、貴重な一歩
ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ2025◎6月18~22日/札幌市円山庭球場

ハイジャパダブルスで決勝戦に進出も、竹平碧純/中谷ももこ(須磨学園)にG2-④で敗れて準優勝に終わった房野紗千/市川こいと(四天王寺)。インターハイ個人戦で期待されるペアだ。
2022年全中個人戦で16本に入った。当時からダブル後衛で、後ろでラリーするのがほとんどだったと言う。高校1年の冬、全日本インドアに大阪枠で出場して四国大の箱崎愁里/藤城みちるにファイナルで勝利している。さらに近畿の個人戦、私学大会などで実績を上げてきたが、今回はテニスのスタイルが大きく変化しているのが分かった。
「ストロークで勝負するよりはチャンスがあったら前に積極的に上がっていくのは取り入れていて、準決勝などはそれがよかったです」と房野。後ろで打ち合うだけだと得点になりにくいので、いろいろ工夫を重ねてきて、今のスタイルになったと言う。
市川は決勝戦後、「あまり、こういう広い場で試合をすることがなくて、緊張して思うようなプレーができなかった」と話した。そうならばインターハイに向けて、大きな経験になったはず。
決勝戦はダブルス後衛対決だったが、それを忘れるかのような展開が続いた。この経験を次の戦いに生かしてくるだろう。何か新たなヒントをつかんだかもしれない。山口県では優勝候補の一角として、これまで磨いてきたテニスを出しきってくれそう。

房野紗千

市川こいと
文◎福田達 写真◎井出秀人