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2025.08.09

【福知山市(2026)インハイ記念】韓国のムンギョンから慶北調理科学高が参加。1位リーグトーナメントで優勝した京都光華と三番勝負で敗れ、5位に

HIGH SCHOOL SOFTTENNIS TOURNAMENT・CARNIVAL◎8月4~6日/京都府福知山市・三段池科研電機テニスコート

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来日した韓国チーム

 8月4日から京都府福知山市の三段池科研電機テニスコートにて、HIGH SCHOOL SOFTTENNIS TOURNAMENT・CARNIVALが開催された。今回は韓国から慶北調理科学高が参加した。

 慶北調理科学高は今年9月にアジア選手権、2027年世界選手権が開催される韓国のムンギョンのチーム。ムンギョンは福知山市と同じぐらいの規模の町だが、ソフトテニスをプレーする環境に優れている。地域はソフトテニスが盛んで、ジュニアチームがあり、男女実業団チームもある。3月末の試合で上位に入り、その成績から選ばれて来日した。

 申榮云コーチは大会の印象などを話してくれた。
「参加各校の先生方が協力して、1試合でも多くできるように組んでいるのは素晴らしいことだと思いました。子供たちの元気の良さ、明るさも印象に残りました。また、日本の選手たちは試合を楽しんでいるようで、1点でも多く取ろう、あきらめずに走るという気持ちが見えてきました。韓国ではどうしてもやらされてやっている感があるので、子供たちにはそういうことも感じてほしいですね」

団体戦は予選リーグを1位突破して、1位トーナメントで優勝した京都光華と三番勝負で敗れて、5位で終えた。權五福監督は「ネットプレーヤーの差が大きい」と話してくれた。韓国では後衛中心のテニスになるため、前衛が触れる範囲が狭いと言う。テニスを始める時も強い子は後衛になることが多く、後衛が7割のボールをコントロールして、前衛は死に球を処理するというイメージが強いそうだ。

 そして、今回はいろんなタイプのチームと対戦したが、慶北調理科学高の後衛はしっかりと打てる選手が多かったが、權監督によれば「振られたり、角度をつけられたりするとフットワークが弱くて、少し甘くなったりするのが分かりました。そこは改善していきたいです。変えないといけないと強く思いました」と話す。

 それでも、躊躇せず、思いきるラケットを振るテニスは日本のチームにとってもヒントを与えてくれたのではないだろうか。お互いにとって、これからの成長のきっかけになるかもしれない。

文◎福田達 写真◎三野良介