
【上宮高OB対談】万全の状態で、アジア選手権へ。「圧倒してきます」

内本隆文×丸山海斗×上岡俊介×広岡宙
――4人で代表入りについて感想を。
内本 結果で見たらすごいことですが、なるべくしてなったと思います。
丸山 これまでもナショナルチームには一緒に入っていましたが、代表入りとなると誰かが欠けていたこともありました。4人全員で入るかなぐらいで、こうやって決まってみると驚きの面もあるのではないでしょうか。
――ミックスダブルス準決勝で、内本対上岡の試合が印象に残りました。
上岡 面白い試合になるのは予想していて、あとはどちらの足が動くかと思っていました。準決勝までが厳しい試合が多くて、体力面で厳しい状況で戦いましたから。しかも、あのサーフェスは後衛が不利な展開が多いのですが、朝までの雨で湿ったクレーが乾いてきたタイミングで、打てるボールも増えた。あとはどちらが打ち込むか。その中で、相手の方が打ちきれたのではないでしょうか。内本さんは代表も決まっていなかったので勝つ気があったと思いますよ。
内本 そらそやろ。
――フィジカルの強さがないとできないテニスを選択しているのが伝わってきました。
上岡 自分で自分の首を絞めているような。でも、それが面白さというか。
内本 ラリーがつづくので、その中でどちらが先に攻撃していくかが勝負どころでした。
上岡 もう少しラリーしたかった。もっといい試合ができたかもしれません。
内本 いい試合というより、面白い試合はできました。
――前衛から見てどうでしたか。
広岡 ラリーが続くし、面白かった。女子前衛が触る機会が少なく、出てきてもかわされるのでストレートのパッシングだけ守っとこうという感じでした。男子ダブルス同士であんなにラリー続くことはないので、見ていても面白く。ポイントの取り方も会場を沸かせるプレーが多かった。
丸山 沸いているのは分かっていたので、終わってから動画で見ました。めっちゃ面白い試合で、激しいラリーでした。あまり見る機会がないので、見られてよかったです。
――体力削られて、決勝で天間/丸山にやられましたが。
内本 天間ちゃん、すいすい動くし。フルボッコでした(笑)。
――上宮出身の選手たちはそれぞれの個性が生きる印象です。
丸山 なんとなく、セオリーや戦術は教えてもらうのですが、それ以外は自分なりに考えて判断していけということだと思います。
上岡 後衛はある程度、ゲームの組み方はありますが、それがすべてに通用するわけではないので、崩していかないといけない。どちらかというと前衛の方が個性出やすい。
内本 基盤は作られて、自分たちはどう考えてどうテニスをしていくかによるので、そこでプレースタイルは変わっていきます。元々、作り上げられたものは同じだと思います。
丸山 言われてみれば、前衛の方がどういうふうに動いているのかという全体で一致している部分は少ないと思います。自分からボールを触りにいこうというのは言われたと思いますが。
内本 上宮感が出るのは後衛やな。
――この前のミックスなんかその究極ではないですか。
内本 前衛が触れないから、深みのあるテニスになったのかもしれません。男子前衛だったら、足を止めるためにやることも増えるので、取られない中でどう崩していくかを考える必要があり、ああいう試合になったのでしょう。
――アジア選手権に向けて抱負を。
内本 それぞれ出場する種目は違うのですが、日本代表として4種目すべてで金メダルを取れるように、みんなで高め合いながら、頑張っていきます。
上岡 ダブルスは日本人同士で決勝をして、そこで倒せるように。団体は強い味方がたくさんいるのですが、頼り過ぎずに。普段、団体戦をしていないので、新鮮で、頑張りたいです。
広岡 個人種目に出場するのは初めてなので、緊張よりもワクワク感が強くて、やっと出られるうれしさがあります。国別に関しては、韓国、台湾ともに対日本で来るので、それをはねのけて倒します。
丸山 やはり昨年の世界選手権、ダブルス個人の準優勝は悔しかったですし、アジア選手権は9年前(千葉大会)、決勝で船水/上松に負けています。今回は個人種目でも優勝を目指したい。団体戦は誰が出ても勝ちきれる力はあると思いますが、そこで自分が出て、圧倒できるように頑張ります。

内本隆文(NTT西日本)

丸山海斗(one team)

上岡俊介(Up Rise)

広岡宙(NTT西日本)