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2025.09.11

【全日本社会人】苫小牧を盛り上げた髙商の先輩後輩ペア、齋藤翔一/桑山信(日本信号)が5位に

第53回全日本社会人選手権大会◎8月30、31日/北海道・苫小牧市緑ヶ丘庭球場、札幌市円山庭球場、室蘭市IRIE大同電設テニスコート

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 31歳となった齋藤翔一と法政大から入社1年目の桑山信の日本信号のペアが苫小牧で躍動した。この二人、高田商業の先輩後輩で、年齢差はあるものの、見事に噛み合った。会場では35歳、45歳の部もやっていたこともあり、二人の試合はどのコートよりも盛り上がり、齋藤がストレートのパスなどを決めると「ファイヤーボール!」の声が何度も飛んでいた。

「試合を重ねると体力面が…」と齋藤は振り返ったが、打ち込むコースや攻め込まれた時の対処法など、さすがというプレーが多かった。桑山もその波に乗って、ボレー、スマッシュを決めた。しかも、二人は応援を味方にしながら戦える雰囲気があり、さらに力を発揮したのではないだろうか。

 8決めでは、白川雄己/渡辺澪治(ワタキューセイモア)に1で勝利して、頼もしさを感じさせたが、準々決勝では優勝した内本隆文/上松俊貴(NTT西日本)には完敗で終わった。

「自分たちのプレーが出せず、要所のゲームポイントを取りきれない。体力面でも負けました。練習量が必要ですね」と齋藤。桑山は「内本さんのしのぐボールが上手くて、触らせてもらえなかった。それまではロブ展開に対してボレーもできましたが、追えないロブとの違いがありました」と話した。

 日本信号はSTリーグ昇格を目指していて、日本リーグ時代から入替戦には出場するも、昇格はできなかった。このペアの状態が良いならば、大きな仕事をやりそうな戦いぶりだった。

齋藤翔一(日本信号)

中高大と団体戦で強さを発揮してきた好リーダーでもある桑山信

文◎福田達 写真◎菅原淳