
【アジア選手権】シングルスは上松俊貴、天間麗奈が優勝、日本勢が『金』独占! 上松は3大大会シングルス全制覇を達成
第9回アジア選手権大会◎9月16~21日/韓国・ムンギョン国際テニスセンター

9月16日、韓国のムンギョン・国際テニスセンターにて、第9回アジア選手権が始まった。17日は男女シングルスの準々決勝から始まり、上松俊貴、岩倉彩佳、天間麗奈が出場。上松、天間が金メダル、岩倉が銅メダルを獲得した。
男子の上松は準々決勝、準決勝と韓国勢を0で下して決勝戦に進出すると、相手は台湾の陳柏邑に。昨日、広岡宙をファイナルで破った相手で、台湾の成長株でもあり、上松に対して我慢強く戦ってきた。
「僕を倒しに来ているのが伝わるので、さらにその上をいくパフォーマンスを出せるかどうか。自分の引き出しを開けて、最良の選択ができるか。いい形でコートで表現できました」と上松。
1ゲームを失ったが、これが大会通じての初失点だった。今大会すべての4種目に出場するため、前日には「できるだけ体力を温存しながら勝ち上がりたい」と話していたが、まさにそんな結果で、しかもアジア競技大会、世界選手権、アジア選手権と3大大会完全制覇を達成した。

試合運びがうまく、海外の男子選手たちの憧れでもある

3位はインドのMEENA JAYと韓国のキム・ウシク
女子は準決勝に岩倉、天間が進出して、第1シードで昨年の世界選手権チャンピオンのイ・ミンソンとの戦いが最後までもつれた。
準決勝で対戦した岩倉は相手のマッチポイントを何本もしのいでファイナルに持ち込んだが、そこからミンソンが勢いをつかんでG④―3とした。
「日本の同士討ちが目標だったので、悔しさは残ります。マッチ取られてから思いきって振りきれるようになり、ファイナルまでつながりましたが、それまでが相手のペースだったので、反省点は残りました」と岩倉。国際初出場からの第1シード撃破はならなかったが、堂々とした銅メダルだった。
天間は序盤をリードしたが、ミンソンに追いつかれて、さらに長い5ゲーム目を10-⑫で落としてG2-3とされる。それでも気落ちする感じはなく、その次のゲームを④―0で奪い返してファイナルに持ち込むなど、互角の戦いぶりだった。そして、そのファイナルでは一気に相手を引き離して、女王の座をつかんだ。
「ミスしても、取られても、すぐに切り替えることをずっと意識してきたので、それが良かったです」と天間。国際大会での金メダルには「今までのどの大会よりもすごくうれしいです」とコート上とは違う、高校生の笑顔に戻っていた。

まだまだ成長が見込まれる途中での金メダル獲得

3位は中国のFU XIAOCHENと岩倉

日本選手団にとって最高のスタートだった