【Champion’s talk】第80回全日本選手権優勝②高橋偲×岩倉彩佳[どんぐり北広島]これから も挑戦の姿勢は変わらない。もっともっと強くなるためにも。
――優勝から2週間。実感はありますか。
高橋 正直、実感は湧いていないです。地域の方から「おめでとう」って言われた時は感じるんですけど、そういった時以外は「優勝したんだ」と思わないです。自分が皇后杯チャンピオンだって全然思わないです。
岩倉 優勝の横断幕とかも作ってくださって、それを見ると「ああ、本当に優勝したんだ」って。どんぐり北広島に入って一番の目標が皇后杯だったので。狙ってはいたんですけど、まさか5年目で自分が獲れると思っていなかった。「本当に取ったんだ」っていう気持ちはすごいあります。
――チームとして初の皇后杯制覇。歴史を変えました。
岩倉 NTT西日本の時は結構獲られていたと中本監督からもお話を聞いていて。どん北になってまだ取れていないんだと思って。どんぐり北広島として初めての優勝を実現できてうれしいです。
――高橋さんは去年ベスト32で敗退。ペアを変えて日本一になりました。
高橋 去年までは雁行陣でストローク中心の後衛だったんですけど、今年から岩倉さんと組んで、ダブルフォワードの形が多くなりました。ノーバウンドのプレーなどは去年よりはできるようになってきています。
――3月に引退した姉の乃綾さんからペアを引き継いで臨んだ大会。プレッシャーはありましたか。
高橋 乃綾と比べたら、本当に力も技術も何もなくて。岩倉さんと組むときも最初は本当に不安で申し訳ない気持ちでした。西日本選手権とか全日本社会人も全然結果を残せず、すぐに負けてしまったので。皇后杯は絶対に頑張ろうと思ってやってきました。
――岩倉さんとしてもペアが変わって臨んだ初の皇后杯。意識の変化はありましたか?
岩倉 すごくありましたね。今までは高橋(乃綾)さんに「お願いします」みたいな感じでついていっていたし、自分が狙われるので自分のところだけをしっかりしたらいいというのがあって、それで勝てていたので。高橋さんが引退されて、偲と組む時に、それだと駄目なんだと思って。次は私が引っ張るわけではないですけど、声をかけないといけないという責任感が芽生えました。
代表予選会後の敗戦がきっかけ
――日本代表予選会で2位になった以降、結果が出ない日々も。ペアで意識したことはなんでしょうか。
高橋 サーフェスもハードコートになったので、岩倉さんのカットサーブがどんどん効いてくる。前に行く回数を増やしていって、ストローク戦にしないように。2人で前に上がってノーバウンドで決めることを意識してやっていました。
岩倉 代表予選会はそれこそ組み始めたばかりで、お互い目の前のことしか意識してない中で2位までいったんですけど、西日本、社会人はやっぱり甘くないなと。特に何も話すことなく、お互いがお互いのことをやるみたいな感じだったから、すぐに負けたのかなって思って。皇后杯では少し変えてみようかなと思っていました。
――具体的に変えたことはなんでしょうか。
岩倉 今まではあまり話すことがなかったのですが、自分が結構話しかけにいきました。もっとこうした方がいいとか、こうしようっていう風にやろうと思って決めていました。
――準決勝の浪岡菜々美/久保晴華(ナガセケンコー)戦はG1-3と劣勢の展開。どんな話し合いをしたのでしょうか。
高橋 2ゲーム目の途中までは良かったんですけど、そこで私が1本ミスをしてしまって、そこから流れが変わって……何話しましたっけ?
岩倉 「何話しましたっけ」はやめて(笑)。でも、今大会はリードを許す場面が多かったので。G1-3とか0-2とか。セットの初めとかは「1ゲームだけ辛抱して取ろう」みたいな話をしていました。そしたら、偲の方からも「一本頑張りましょう」って言うようになったんです。
高橋 今まで全然言ったことがなかったので(笑)。
岩倉 いつも言うことに対して「はい」みたいな感じだったんですけど「頑張りましょう」って言われて。こちらが「はい!」ってなりました(笑)。
高橋 やっぱり勝ちたかったので。とりあえずこの1本を頑張りたいって思った時は、「頑張りましょう」って言ってみました。
――決勝戦では乃綾さんが解説を担当。前々から知っていたのですか。
高橋 2週間くらい前に別の人から聞かされて。びっくりしたんですけど、余計に頑張ろうって思えました。決勝前に緊張しすぎて不安だったので、会いに行きました。何を言われたとかではないんですけど、ただ会って、いつも通りの会話をしてみたいな。
――優勝後は3人で写真撮影もしていましたがその時はどんな言葉を。
岩倉 「ありがとう」って言われました。解説席から降りてきてくれて、会った時に言われました。
――その言葉を受けてどう思いました。
岩倉 もうとにかく号泣でした。
高橋 本当に安心というか、良かったっていう感じです。
――皇后杯チャンピオンとして今後の目標を教えてください。
岩倉 まだ組み始めて1年目で、全然粗ばかりなので。勝ち抜くためには、ダブルスなのでペアリングも大事だと思うんですけど、一つの武器が大事になってくると思います。自分たちの武器をもっと伸ばしていって、レベルも、確率も上げて、挑戦する気持ちを持って、来年も、今年の1月からインドア大会も始まるので、それに向けてなんか受け身にならずに自分たちが挑戦していけたらなとは思います。
高橋 2連覇っていうのは難しいとは思うんですけど、来年も有明になったと聞いたので、またあそこの舞台に立って、もう1回、北広島町に銀杯を持って帰れるように頑張りたいです。

PROFILE
たかはし・きずな●2003年9月3日、岩手県生まれ。162㎝。右左利き、後衛。南都田スポ小(小1)→胆沢中→和歌山信愛高。2017年都道府県対抗全中シングルス3位。2021年全日本高校選抜3位。全日本選手権優勝(/岩倉彩佳)。
Kizuna TAKAHASHI
好きなコート ハードコート(展開作りやすい)
好きな本 小説
好きな映画 あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
好きな食べ物 すいとん、うどん、梨
尊敬する人 家族
MBTI ISFJ(擁護者)
リラックス方法 寝る、食べる、TikTokを見る(タイムラインに流れてくるショートドラマと
かをよく見ます)
座右の銘 自分らしく
テニスを始めたきっかけ 姉(乃綾)がテニスをしていて、いつの間にか始めました。ボール
を触っていたのは幼稚園から、ちゃんと始めたのは小学1年生。
1日生まれ変わるとしたら 鳥
今後の野望 世界旅行
テニスとは 日常
PROFILE
いわくら・あやか●2002年8月22日、大分県生まれ。159cm。右利き、後衛。野津町ジュニア(6歳)→野津中→明豊高→どんぐり北広島。2019年JOC杯ジュニアオリンピックカップ・U-17シングルス優勝、ジュニアジャパンカップ・U-17シングルス準優勝。2023年全日本社会人優勝(高橋乃綾/)、JAPAN GP優勝(高橋乃綾/)。2024年東京インドア優勝(高橋乃綾/)。2025年アジア選手権国別対抗優勝・シングルス銅メダル、全日本選手権優勝(高橋偲/)。
Ayaka IWAKURA
好きなコート ハードコート(打ちやすいし、展開作りやすい)
好きな本 スポーツ漫画全般
好きな映画 鬼滅の刃
好きな食べ物 パイナップル、マカロン、砂ずり
尊敬する人 両親
MBTI ISFP(冒険家)
リラックス方法 YouTubeを見る(コムドット、オーディション番組「THE LAST PIECE」)
座右の銘 覚悟
テニスを始めたきっかけ 姉がテニスをしていていつの間にか始めました。ボールを触ってい
たのは幼稚園から、ちゃんと始めたのは小学1年生
1日生まれ変わるとしたら 宮前希帆(ワタキューセイモア)
今後の野望 国内で行っていない県に行きたい。
テニスとは 日常




























