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2017.03.26

「選抜も札幌龍谷、文大と厳しい戦いになる。いかに入りからいけるか」(三重・村田監督)

選抜へ向けて~ 第51回全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 女子上位校コメント

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全日本私学選抜の女子 上位8校、センバツを見据えて

優勝・三重
村田真紀乃監督(監督変更による)
「アゼリアで優勝してから、生徒も、我々指導者もプレッシャーがありました。ゲンを担ぐのもなんですけど、神崎(公宏)先生が元々監督登録でしたが、上で見ていただくという形にして、私が(ベンチに)入りました。アゼリアで競っていたので、鈴峯戦、文大戦は生徒も意識していたのですが、(勝てたのは)生徒もメンタル的に成長してきたかなと思う。普段教えてもらったことを8割出したら勝てるという話をして、技術どうこうではなくて、緊張している自分に負けるのではなく、いかに平常心でいつものことをやるか、というのを口うるさくいい続けてきた――その結果です。生徒がよくやってくれたかなと」
――選抜にいい流れ
「選抜も札幌龍谷、文大と厳しい戦いになると思うので、生徒はこの結果を自信にして頑張ってくれるかなと思います」
――仕上がりは
「試合の入りは悪いので、乗ってくると見ていて安心できるのですが。入りがつまづくと気持ちが弱いままいってしまうので、(重要なのは)いかに入りからいけるか。それ以外は7、8割安心して見ていられるかな……ただ、まだ雑になるときがあります。普段しないプレーをしたりするので……。あと2日で調整したい」
――選抜に向けて冬場に取り組んできたことは
「トレーナーさんも一緒に同行してもらって、冬場は下半身のトレーニング、筋力アップをやってきました。下半身が安定してしっかりボールが打てるようなりました。この流れにのって、自信につなげて一つ一つ結果につなげて頑張っていきたいです」

2位・文大杉並

2位・文大杉並

2位・文大杉並
野口英一監督
――試合を振り返って
「課題としていたミス、大事なところでのミス――アゼリアから言っていることが改善されていない。ゲームポイント握りながらのミスとかですね。そこをしっかりやらないと。経験がないせいもありますが、大事なところで焦る。
ただアゼリアのときは②−0で負けていて、今回はそこを1つ返しています。負けた原因がはっきりしているので、そこを3日で修正できるかどうか。ベースはしっかりしているから、変なミスはしない」
――選抜に向けて
「まだまだですね。果たして決勝までできるかどうか」
――林田リコ選手も、後半になるにつれてよくなってきた
「最初は試合慣れしていなかったので(直前のナショナル合宿がトレーニング中心だった)、試合をたくさんできたのはよかったですね」
――収穫は
「ずっと練習で言い続けてきたこと、ここをしっかりやらないと試合で負けるよ、と言い続けてきたことに、今日の試合を通して本人たちが気付いてくれるんじゃないかな。収穫は、2位ということ。今回は1週間リコもいなかったし、なかなかチームとして盛り上がりにくい部分はあったと思います。(練習で)レベルが高い試合ができない中でも、今日は決勝までいけた。負けるかなと思っていたし、1試合目から苦しい試合が続いていた。あとは、何をやらないといけないのかを自分たちでしっかり認識したい。三重さんはそこをしっかりやってきたので、押しても押しても、最後は押しきれないというのがはっきりした。負けたけど、それが収穫かなと思います」
――選抜に向けての意気込みなど
「なんでもないミスですね。ゲームポイントを握りながらレシーブミスしたり、ファイナルにしないといけない場面で、できなかったり。決勝でも最後のところで後衛の小林(愛美)、相手前衛がネットから離れているのだからアタックしてしまえばいいのに、わざわざ後衛に打ってアウトになったり。そういった攻め所で強気でいけるようになれれば。もう一度試合の戦い方を修正して臨んでいきたいと思っています」

3位・昇陽

3位・昇陽

3位・昇陽
江口直樹監督
――ベスト4について
「ゲームの中で“勝負事ができている”選手と、負けたらいかんとか“先を考えている”選手が混在しているので、チームとしてはまだまだ、まとまりがありません。そこは個人戦までの中2日でまとめていけたら。でも、なかなか難しいですね」
――今回はシビアな勝負も多かった中での結果。選抜に向けて
「いい部分もあったので、そこはよかったと思います。まあ、こっちに来るまでの練習試合では、負けてばっかりですからね。どことやっても負けるので、そういうこと考えると、本番になってやれている子の人数が増えているので、選抜も頑張らないとですね」
――団体での収穫
「それはあまりないかな。勝ちきったのはプラスとしてとらえることはできるけど。チームは現段階では、まだまだなので、どう仕上げるか。逆にいえば、チームがまだまだということが認識できたのが、よかったかもしれません。それが収穫でしょう。ギリギリの試合を勝ったことよりも」
――選抜への意気込み
「優勝目指してといいたいところやけど、1つひとつです。優勝いうとっても、実際に目指せるレベルではないと思うので、シンプルに勝ちながら強くなっていくチームにならないかんかなと思っています。現時点では勝てる力はないので、勝ちながら上がっていく状況を作っていこうと思っています」

3位・東北

3位・東北

3位・東北
中津川澄男監督(監督登録変更)
――ベスト4の結果
「信愛さんにやっと勝てたのでね、まあ力はこんなものかなと思います。欲を言えばもう少し上にいきたかったけど、ここから上がってくれればいいですね」
――チームの仕上がりは
「ここからうんとうまくなっていくことはないから、あとは気持ちの問題でしょうか。うんと良くもないけど、うんと悪くもないという感じです。2月のアゼリアからは、いくらか良くなってきたとは思います。アゼリアのときは信愛さんにやられていた。そう考えると力はついてきたかな」
――選抜に向けての手応えなど
「強豪校と当たって、やっぱり強豪校のうまさがわかった。感心しました。信愛さんもよく考えて練習しているなと、勉強させてもらいました。東北地方は西のチームとやる機会がないので、そういう意味で勉強になった。ここでの結果をいい意味で選抜につなげてくれれば」
――あらためて、選抜への意気込みを
「今日はギリギリで勝っている。本番はちょっと間違えば負ける可能性もあります。そんなに上まで考えるわけでもないし、力があるわけではない。上まで考えず、初戦からしっかりやっていこうと思います」

8強・就実
篠埜未住帆監督
――試合を振り返って
「うまくいっているときは攻撃ができるのですが、カウントが悪くなったり、自滅したときの立て直しが、選抜に向けた課題かなと思います。今大会を通して、攻めないと勝てないことがあらためて分かりました。全国で1回勝つのが大変な中で、やるべきことができたペアは勝ちにつながっていた」
――収穫や課題は
「サービスの確率が低い。サービスレシーブをもう少し頑張らないといけない。あとは先に自滅することが多い。インドアでボールが何本もつながるということの影響もあるけれど、形ができていないと思います」

8強・中村学園女子
原口俊之監督
−−ベスト8の結果について
「甘さが多いチーム……というか、1年が4人いるので甘いのかな。試合は選抜と当たる信愛と対戦と思って構えていたところで別のところがきたので、(評価については)なんとも言えない。それでも、文大まではいきたいと思っていました。準々決勝で東北と対戦した3番は、今日はそれまで一度も試合をしていない中での勝負だった。やっぱり1年生の甘さが出たかなと思っています」
――チームの状態、課題や収穫
「明るい見通しはあるけども、サービスとか締めの部分をきちっと立て直すこと。時間はないけど、そこで選抜に臨みたい。収穫としては、2年生が計算できるようになったかなと思います」
――意気込み
「今回はチャレンジャーですからね。前回1発目で飛んで今回はとにかく向かっていくテニスをするしかないかな。夏の中村といわれるように、夏に爆発できるように力を蓄えたいと思っています」

8強・札幌龍谷学園
水間俊祐監督
――試合を振り返って
「オーダーを試しながらやる中で、力を出しきれなかったかなと思います」
――選抜に向けて手応えを
「選抜は去年3位だったので、今年はなんとか優勝できるようにと思っています。レギュラーが1人ケガしているので、その子の分までみんなで頑張ろうとやってきた。今回はベスト8でしたが、上を狙える力もあると感じました。
この子たちはアゼリアにも出ていないので、今回の全国大会が初めてなんですよ。それにしては上出来だったかなと思います。いい試合をしていたと思います。選抜の目標は優勝です」

8強・修大附鈴峯
新本弘司監督
――今回の結果を振り返って
「アゼリア準決勝と同じカード(三重)で、アゼリアのときは1つとって、マッチを握って負けたんですね。でも、今回は1つとった。どうにか接戦を取りきりたかったけど、2番、3番で、ゲームカウント2−2のところ、接戦の場面で1、2本の選択ミスですよね。スマッシュ1本取っていれば2番で勝っていただろうし。まあ、そういう部分を、迷わずにやれば十分に戦えるのではないかなと思います。私学選抜はいろんな選手を試しながら、模索しながらの大会でした。それでも準々決勝で勝てた千代田女学園は強豪ですし、その時に3番がしっかり仕事をしてくれて、いい形で勝てたことは収穫かな。状態はいいですよね。あとはオーダー次第かなと」
――手応えもある
「アゼリア優勝した三重といい勝負ができたわけですから。アゼリアのときは3番勝負の④−0でしたからね。今回はその型を使ったけど、今日は1−1勝負の④−2ですから、迫ってこれたかな。本番にやりきれば、決勝で会えば、チャンスもあるかな」
――選抜の目標
「例年、力があるといわれても負けてしまうことが多い。去年は文大でしたけどね。が、まずは一戦一戦、接戦をモノにしながら勝ち上がっていきたいです」

 

※全日本高校選抜大会は男女とも、3月28日に1回戦、2回戦が行われる(30日まで、愛知・日本ガイシホールにて)。

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写真◎川口洋邦 構成◎ソフトテニス・マガジン編集部