TOPICS
プレー&コラム
2018.04.06

チャンネル登録2万人突破! YouTuberあゆタロウにネットで人気者になる方法を聞く

YouTuberあゆタロウとWeb会議【不定期連載①】

関連キーワード:

 月間再生数100万超の人気YouTuberあゆタロウさんに、PV数を何とかして上げたいSTMポータルの担当者が、Webでの生き残りをかけて教えを乞う新連載がスタート!

 ちなみに、インタビューを収録したのは3月上旬ですが、高校選抜名鑑号制作~高校選抜期間の忙しさにかまけて、今まで塩漬けに…。その間にも、あゆタロウさんは着々と動画を更新し続け、チャンネル登録者数はついに2万人を突破しました。どうやったらネットで人気者になれるの? 教えてあゆタロウさん!

あゆタロウ
YouTuber。元ソフトテニス日本リーグ選手で前衛、後衛、シングラーとして活躍。厚木出身。日体大卒。あゆタロウチャンネルは中高生に大人気。あゆタロウパーカーとTシャツはKEIスポーツにて販売中。4月から『みほたんのソフトテニス成長日記』がスタート。

※この取材を収録したのは3月上旬です。この記事の最後にあゆタロウさんのおススメ動画紹介があります。

出会いがすごく良かったです

――1月に取材してから1か月が過ぎましたが、順調ですか?

 あのときはまだ登録者数も6000人とかでしたね。いま(3月時点)、僕の月の再生数が100万から150万の間なんですけど、100万再生が3か月間続くと、UUUM(あゆタロウさんが所属しているプロダクション)のアカデミー生からクリエーターに昇格できるんです。

――PV数完全に抜かれてます(笑)。あゆタロウチャンネルでは、どんな動画が見られているんですか?

 やっぱりソフトテニスの動画が伸びるんですけど、僕も何が伸びるのか、いまいち分かってなくて(笑)。その中でも、指導動画はすごく伸びますね。

 指導動画といっても、かたい感じにはしたくないんです。秋山ペイソンさん(松竹芸能所属のYouTuber)と一緒だと、いい感じに崩してくれるんで、すごくやりやすいですね。トップだけが見るのではなく、初心者でも入りやすい動画にしたいんです。

 ちなみに、この動画はいいねが1267でバッドが35(4月5日現在)。いいねがものすごく多いんです。普通、あんまりないですよ。ファンがいる分、アンチもいるものなんで。

――アンチが少ないのがあゆタロウチャンネルのいいところですもんね。

 でも、アンチがいた方が視聴数が伸びるんですよ。

――(笑)。最近、オフ会をやられたそうで。

 石巻と福島でやったんですけど、小学生から高校生まで、100人ずつくらい来てくれました。誰もいなかったらどうしようというところからだったんで、大感激です。

――活動の幅が広がってますね。

 出会いがすごく良くて。オフ会の会場を提供してくれた石巻のKEIスポーツさんは、Twitterのメッセージ経由で、ある日突然、社長の石森(慶哉)さんから「何か面白いことをやろう」と声をかけてもらったんです。

 僕、全然知らなかったんですけど、ヨネックスにいた森田(祐哉)さんがいる店だと聞いて、「ぜひぜひ、やりたいです」と。打ち合わせついでにコートが取れたので、いきなり収録したのがこの動画。

 で、その後、森田さんもYouTuberになるという(笑)。動画をつくる最低限の手順だけ伝えて、森田さんが始めたのがもりぞーソフトテニスチャンネルです。

――いま着ているあゆタロウパーカーは?

 KEIスポーツさんがつくってくれました。2月の成果は、オフ会を開くことができて、オリジナルグッズの販売に成功したことですね。

その人ならではの色づけが大事

――話は変わって、あゆタロウさんがTwitterにウチの記事のリンクを貼ってくれているおかげで、View数がすごく伸びたんですよ。動画はどうやって拡散します? 

 Twitterがすべてですね。メーンのアカウントのフォロワーは3000人なんですけど。サブアカウントも使って拡散したり。あとはInstagramですかね。インスタはやった方がいいですよ!

――3年前に挑戦したんですけど、いいねが1ケタぐらいしかいかなくて。

 僕も始めたばっかりなんでよく分かってないんですけど、動画のおいしい部分をちょっとだけ出すようにしています。盛り上がりの、絶対見てみたいと思われるところを流して、これ以外にも、もっと見どころがあるぞと宣伝して、YouTubeのチャンネルに来てもらう感じです。

――タイトルはどうやってつけてます?

 僕も悩んでるんですよ。乱打だったら乱打だけとか、タイトルを見ただけで、内容が分かるようにはしています。

――さっきの『元日本リーガー同士のシングルス』はすごく観られてますね。

 タイトルがいいんです。実業団、国体、日本リーグ、日本代表っていうのはパワーワードですよ。ただ、中身がタイトルに見合ってないとバッドが増えちゃうんで。中身がしっかりした動画ができたときに、つけるようにしています。

 YouTubeを見る今の若い人たちは、専門的なものにすごく惹かれるんです。ソフトテニスだったらトップ打ちがすごい選手、サービスが得意な選手…と売りがあるように、YouTubeでもその人ならではの色づけが大事です。

 僕も最初はいろいろなことをやりましたが、「大食い」の動画が面白くても、次に全然別の「トレーニング」とかをやっていたら、期待していたものと違うと思われて、もう見てくれなくなるんです。

 ちなみに、今YouTubeで「ソフトテニス」って調べると、僕の動画が一番に出てきます。ソフトテニスって言葉はなるべく入れるようにしていますね。

――ソフトテニスと全然関係ない『チャーハン作って食べてみた!』は4000回ですもんね。

 でもこれ、うれしかったんですよ。こういう日常の動画を見てくれるのが、僕の本当のファンの数だと思うんですよね。

――料理の腕は…そこそこ、下手でもなく。とにかく普通ですね。

「ゆったりして見れるからいい」みたいなコメントが(笑)。チャーハン作って食べるだけなんで、編集がすごい楽なんですよ。

――もっとソフトテニスの要素を噛ませた方がいいのでは? 包丁グリップとか!

 それおもしろそう(笑)。ソフトテニスのキーワードも入れられますしね。

――毎日、動画をアップして疲れませんか?

 今のところはまだ楽しいです。やらないと生きていけないっていうのがあるんですけど、根本的に僕はやりだしたらやりたい性格なので。

 周りの目線は変わってきましたね。先日、神奈川の国体予選をやっと見に行けたんですよ~。

――今まで行けなかったんですか!?

「お前、何やってんの」って言われますから。それが、この間は「チャンネル登録してるよ」に変わったんですよ。

 新しいことをやるとき、人は必ず笑われるんです。でも、信念を持ってやり続けたら、どうなるか分からないですよ。

――ソフトテニスを広めるにはどうしたら?

 一番てっとり早いのは、テレビで人気のある人がソフトテニスをやることだと思うんです。でも無理なので、最近、YouTuberの方がテレビに出ていますが、僕もそこまでになりたいんです。テレビで「ソフトテニスやってます」と言えば、拡散力は違いますから。

 前も言ったんですけど、「あゆタロウがやっているからソフトテニスをやりたい」となってくれたらいいですね。

――最後に、今後の企画会議をしますか。

 ソフトテニスを軸に見てくれている人も増えているので、僕のキャラクターを好きになってくれる、ソフトテニスじゃない人にも見てもらいたいですね。

 ソフトテニスの有名選手にももちろん出でほしいんですが、もう一つは、いまちょっと企画段階なんですけど、アイドル的な大物YouTuberをソフトテニスに巻き込んでいけたらなと考えています。

 あとは、違うスポーツのYouTuberとコラボしたいなと。バドミントン、野球、卓球の方と、何か一緒にできたら。

――いろいろ勉強になりました。ありがとうございます!

 

【おまけ】あゆタロウ2月のおススメ動画トップ3

 

3位:頭の上のペットボトルを打ち抜け

「フェデラーが人の頭に置いたペットボトルをサービスで打ち抜くという動画のマネがしたくて。秋山ペイソンさんの頭に乗せたペットボトルを打ち抜いたんです。これまたアクションカメラが作動しなかったんですけど(笑)。ゆるさも僕の動画の武器ですね。ストロークは6球で、サービスは4球くらいでできちゃったんですよ。本当はわざと当てたりした方が盛り上がったんですけど(苦笑)」

2位:全日本トップ選手のダブル前衛!(飛びすぎ注意)

「日体大出身で元全日本アンダーの工藤浩輔くんと元ナショナルチームの森田さんのダブルフォワードvs石森さんと僕のダブル後衛。ダブルフォワードの動画って中学生に人気なんですよ。ダブルフォワードの試合動画はいっぱいありますが、楽しくやってるのってあまりないので見られたのかも。ダブルフォワード目線とダブル後衛目線でも撮って、途中、森田さんのアドバイスもあったり。最後に試合もあって、楽しいけど真剣。長いけどたくさん見てもらいました」

1位:チャンネル登録1万人で初めてのオフ会!何人来るの!?

「再生数はそうでもないんですけど。僕の石巻の初めてのオフ会。前日に行った居酒屋の楓楸栞さんがコラボでカレーを販売してくれて。このBGMは楓楸栞のソフトテニスをやっている三姉妹が歌っているんです。ギターは店主のぷんぞーさん。僕にとって、石巻は大事な場所になりました」

 


取材・文◎内田麻衣子(ソフトテニス・マガジン編集部) 写真◎榎本郁也

注目の記事

まだデータがありません。

映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』
ベースボール・マガジン社
ベースボール・マガジン社
ソフトテニス・マガジンお詫びと訂正