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2019.03.29

【高校選抜】8強進出ならず埼玉平成「赤川に頼らずみんなで力を合わせてがんばろうという気持ちでやれたのが、一番良かった」

第44回全日本高校選抜大会◎3/28-30愛知県豊田市・スカイホール豊田

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関東1位の看板を背負って出場し、さまざまな収穫を得た埼玉平成。夏に向け、これからの成長が楽しみだ(前列左が赤川)

 全日本高校選抜大会2日目、女子2回戦では関東1位の埼玉平成(埼玉)が、昨夏のインハイ3位の須磨学園(兵庫)と対戦。関東予選で文大杉並を破り注目された埼玉平成だったが、3番勝負の末に競り負け、ベスト8進出はならなかった。今村昌司監督とエースの赤川友里奈に、今大会を振り返ってもらった。

今村昌司監督「この経験を通じてまた成長できる」

――文大杉並に勝って関東1位で出場した選抜大会。チームにとって、これまでとは違う意味があったと思います。

 1位になったからこそ、そういう気持ちで出場できるわけですから、『いい勉強をしてこよう』と言って今大会に臨みました。

――関東を勝った自信と注目されるプレッシャー、どちらの影響が大きかったですか。

 いろんなものを背負って戦わなきゃいけないプレッシャーがある中で、選手はよくこらえながらがんばったと思います。監督以上に、本人たちは相当悔しいんじゃないですか。ただ、まだまだ勉強中なので。少し頭を冷やして冷静になって、夏に向けて足りない部分を補っていければと前向きに捉えています。

――今大会の収穫は。

『みんなで見る夢は現実のものとなる』というキャッチフレーズで、みんなの力を合わせることで何倍もの力になると言ってやってきました。赤川という中心選手がいますが、赤川に頼らずみんなで力を合わせてがんばろうという気持ちでやれたのが、一番良かったと思います。本当にいい勉強をさせてもらいました。1位じゃないとこういう経験はできませんから。この経験を通じてまた成長できると思います。

赤川友里奈「すごく悔しい思い。夏こそは絶対に勝っ」

――最後は悔しい結果でしたが、今大会を振り返っての感想を。

 自分が2番で出るという中で、必ず勝って3番につなげることと、雰囲気を変えて埼玉平成のムードにできるようにと思って試合に臨みました。昨日は雰囲気を変えて3番につなげられたと思うのですが、今日は(勝利はしたものの)ファイナルまでもつれてしまって、応援してくれるみんなと3番のペアを、余裕を持って試合に入らせることができなかった。そこに責任を感じています。

 ここまで結果を伸ばしてきて、自信もついてきたところだったのですが、まだ団体戦で勝ち切れるところまでは来ていない。最後のインハイに向け、チーム力と個々の技術をレベルアップさせていきたいと思っていますし、自分としてもみんなが安心できる、信頼される選手になりたいと思っています。

――関東1位で出る大会、これまでと心境は違いましたか。

 関東で勝ったと言っても全国では勝っていないので、向かっていくという気持ちでした。ただ、周りの方々に『関東1位』『文大に勝った』と紹介されたり、見に来る人たちも多かったりしたので、『勝たなきゃいけない』というプレッシャーはみんな背負っていたと思います。そのプレッシャーを力に変えられれば、もっとよかったのですが。

――重いプレッシャーだった。

 自分としては、そのプレッシャーが逆にうれしいというか、やってやろうという気持ちだったんですけど、チームとしてはそういう経験が少なかったので。もっとみんなに声をかけてあげられればよかったです。

――その経験をした上で、夏に向かえるのは大きな意味がある。

 すごく悔しい思いをしたので。夏こそは絶対に勝って、優勝したいです。


取材・文・写真◎直江光信

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