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2019.10.20

【全日本選手権・男子】船水颯人/上松俊貴が連覇! 安藤兄弟と名勝負

第74回天皇賜杯・皇后賜杯 全日本選手権◎10/18-20 岩手県・北上市和賀川グリーンパークテニスコート

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 10月20日(日)、岩手県北上市で『全日本選手権』が開催された。朝から雨に見舞われた前日とはうって変わり、最終日は快晴で日差しがじりじり照りつける時間もあったほど。3日間、選りすぐりの男子185ペア、女子175ペアによる戦いを制したのは、男女とも第一シードの王者だった。

ブレない強さ

 大会2日目の雨にも3日目の風にも、日ごとにがらりと変わった環境にも難なく対応し、昨年の覇者らしい戦いぶりで、男子は船水颯人/上松俊貴(ヨネックス/早稲田大)が連覇を果たした。

多くのギャラリーが見守った決勝戦

 準決勝では内本隆文/内田理久(早稲田大)と激突。船水も今春早稲田大を卒業したばかりだけに、お互い手の内を知った相手との戦い。春先の日本代表予選会では内本/内田が勝利していたこのカードは、再び負けるわけにはいかない船水/上松が、G⑤-1で勝利し決勝へ進んだ。

準決勝も注目が高かった。集中したハイレベルなプレーを見せた船水(右)/上松

 対するは、またも早稲田勢の安藤兄弟。船水と同期の安藤優作(東京ガス)と、先輩である安藤圭祐(東邦ガス)がこの大会でタッグを組み、準々決勝で桂/髙月(ヨネックス)、準決勝で林田/柴田(ヨネックス)と強敵を下して決勝に駆け上がってきた。

 決勝は見応えあるラリーに要所での上松や安藤圭のネットプレーで観客を沸かせたが、最後は昨年の王者がまさり、G⑤ー2で連覇を達成した。全日本選手権準優勝は初めてだったという安藤兄弟は、「(準優勝は)うれしい! けど悔しい!」と、敗戦はしたものの戦いきった充実感を見せていた。

 注目度が増すなか、再び天皇賜杯を手にした王者。初のプロソフトテニスプレーヤーという道を切り開いている船水。名門早稲田で来春は最終学年を迎える上松。切磋琢磨し合う同世代と共に、これからのソフトテニス界を牽引していく。

強敵をなぎ倒して決勝へ駆け上がった安藤優作(左)/安藤圭祐。確かな実力を発揮

【全日本選手権(男子)上位選手】

優勝:船水 颯人/上松 俊貴(ヨネックス/早稲田大)
2位:安藤 優作/安藤 圭祐(東京ガス/東邦ガス)
3位:内本 隆文/内田 理久(早稲田大)
   林田 和樹/柴田 章平(ヨネックス)
5位:村上 雄人/林  大喜(NTT西日本)
   桂  拓也/髙月 拓磨(ヨネックス)
   山本 大陸/池口 季将(高田商業高)
   鹿島 鉄平/井口 雄介(都城市役所/スマッシュイグチクラブ)

準優勝・安藤優作(左)/安藤圭祐(東京ガス/東邦ガス)

3位・内本隆文/内田理久(早稲田大)

3位・林田和樹(左)/柴田章平(ヨネックス)

 

【決 勝】 船水/上松   ⑤ー2  安藤優/安藤圭
【準決勝】 船水/上松   ⑤ー1  内本/内田
      安藤優/安藤圭 ⑤ー1 林田/柴田
【準々決勝】船水/上松   ⑤ー1 村上/林
      安藤優/安藤圭 ⑤ー4 桂 /髙月
      内本/内田   ⑤ー4 山本/池口
      林田/柴田   ⑤ー2 鹿島/井口

※【お詫び】初公開時、スコアが誤っておりました。お詫びして訂正します

詳細記録は日本連盟HPへ

文◉深作友子 写真◉矢野寿明、BBM(3位表彰)

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