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プレー&コラム
2020.04.23

【動画】軸足のタメを強化し、進行方向に力強く進む! ローテーショナルサイドステップ

U-17男子チームの兼平トレーナーが動画でレクチャー

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ボールを使って股関節やお尻にたまる力を感じやすくして、軸足のタメを強化する

瞬発力を強化し、身体のキレを上げよう!

 冬場に、負荷をかけたトレーニングに取り組めたでしょうか? これからは、冬場に上げた基礎筋力を維持しながら戦うことが大切です。

 本来ならシーズンインであるこの時期にまず必要なのは、身体のキレを上げることです。寒い冬は身体が動かなくなっているので、暖かくなってきてから急に身体を動かそうとしてもギャップがあってうまくいきません。例えば、冬場には長距離走で基礎体力を上げることが多いですが、春になって急に試合に入ると、足を回すような長距離用の走り方になってしまう選手が多いです。そうならないために、シーズン直前にはダッシュ系など今回紹介するようなコートでの動きに特化したトレーニングで身体を切り替えていくことが大切です。中学生では6月の総体の頃にようやく身体のキレがよくなってきたというケースも見られますが、それでは遅いです。

 テニスに必要なパワーは『力×速度』で表され、冬場に強化した基礎筋力=力、これから強化すべき瞬発力=速度です。掛け算なので、どちらかが上がればどんどん数値はアップしますから、冬場に思うようなトレーニングができなかった人も、まだ間に合います! これから頑張れば、必ずテニスに生きてきます。

【軸足のタメ強化! 進行方向に力強く進む!】ローテーショナルサイドステップ

回数
交互20回×3セット

やり方
①足幅を広く取り、ボールを持ってスタンバイ。
②ボールを右下に引きながら、右に1歩サイドステップ。
③しっかりと股関節を折ったら、ボールを引き上げながら左側へサイドステップ。
④左側でもしっかりと股関節を折る。これで1回。

兼平トレーナーのアドバイス
慣性がかかるので身体が流れやすく難しいですが、ボールを使うことで股関節やお尻にたまる力を感じやすくなります。また、腰には回旋機能がないので腰を回そうとするとケガしやすいです。腰は動かさず、股関節を中心に回旋する意識を持つことが大切です。 
 
 
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兼平智孝◎かねひら・ともたか/1984年5月18日生まれ。岩手県出身。見前中-黒沢尻北高-鹿屋体育大を経て、トレーナーに。2016年8月、宮城県仙台市にパーソナルトレーニングジム&整骨院として『H-Field Sports Performance Center 』をオープン。身体の本来の機能を呼び覚ますトレーニングで、アスリートの指導にあたる。2020年全日本U-17男子トレーナー

取材・構成◎井口さくら 動画撮影◎井出秀人

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