【動画】肩周りの安定性を強化! アームバー
U-17男子チームの兼平トレーナーが動画でレクチャー
身体機能を高めて、関節の可動性を向上させよう!
身体のケアに気を使っている人ほど、「柔軟性」という言葉を耳にする機会が多いと思いますが、やみくもにストレッチを繰り返していないでしょうか。コントロールできる可動域を広げるには柔軟性だけでは不十分です。さらに、身体が柔らかいだけではケガにつながることも分かってきています。例えば、体幹をコントロールする能力が低下すると、それをかばうために股関節周囲の筋の動員が増え、結果的に股関節の可動性も低下するのです。
秋から冬のオフシーズンこそ、可動域を広げるチャンスです。身体が持っている機能を高めることで関節の「可動性=運動制御を伴う可動域」を向上させるコンディショニングエクササイズに取り組みましょう。
【肩周りの安定性を強化!】アームバー
回数
左右各5回×2セット
やり方
①両手足を伸ばして仰向けになり、左足を曲げ、左手は垂直に上げて拳にティッシュ箱などの重りを乗せる。
②重りを落とさないように注意しながら身体を右方向に起こし、左足を前方に倒してスタンバイ。
③左足を伸ばしながら、顔と胸を床に近づけて下を向いていく。
④元の位置に戻って1回。
兼平トレーナーのアドバイス
重りを落とさないように注意することで、無意識に前に行き過ぎた腕を戻したり、グラグラしないように支えるために反射的にさまざまな筋肉がはたらくなど、タイミングの強化にもなります。細かい筋肉の意識ではなく、重りを落とさずにいかに顔を下に向けるかということを大切にしましょう。インパクトの安定性にもつながる、肩のインナーマッスルのトレーニングです。
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兼平智孝◎かねひら・ともたか/1984年5月18日生まれ。岩手県出身。見前中-黒沢尻北高-鹿屋体育大を経て、トレーナーに。2016年8月、宮城県仙台市にパーソナルトレーニングジム&整骨院として『H-Field Sports Performance Center 』をオープン。身体の本来の機能を呼び覚ますトレーニングで、アスリートの指導にあたる。2020年全日本U-17男子トレーナー
取材・構成◎井口さくら 動画撮影◎井出秀人